
時刻を知るための道具であるのと同時に、趣味やコレクションの対象にもなるのが腕時計。スイスの高級ブランド製品をはじめとした、趣味性の高い腕時計に多くに共通するのが、「機械式ムーブメント」の搭載です。
機械式腕時計を使ってみたいと思うけれど、扱い方や価格の面で、ハードルの高さを感じるという人もいるかもしれません。今回は2記事にわたって、「入門編」として最適な製品を紹介します。ここでは特に休日シーンなどにマッチする腕時計をピックアップしました。その見どころを紹介します。
●本格的な防水性能を誇る、人気のダイバーズモデル シチズン プロマスター マリン NB6021-17E
機械式のダイバーズモデルを探している人には、ヴィンテージライクな外観と、本格的な性能とを両立させた人気モデルをおすすめします。
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「NB6021-17E」は、シチズンのスポーツライン「プロマスター」の機械式ダイバーズモデルです。1970年代に人気を博した名機「チャレンジダイバー」にオマージュを捧げ、リバイバルを果たした外観。全体的にはシンプルなデザインですが、夜光が配された太めなインデックス(時指標)など、ディテールからはダイナミックさが感じられます。懐かしさと同時に、力強さが感じられるデザインです。
レトロな外観が目を引く一方で、現代的な機能性を備える点もポイントです。本体はチタンケースで、風防(文字板前面のガラス体)にはサファイアガラスを使用。軽量で耐傷性に優れた仕様です。駆動部には、強化耐磁仕様の自動巻ムーブメントを搭載。スマートフォンなどが発する磁気に強い仕様です。さらに200m潜水用防水に対応しており、本格的なダイビングにも使用可能です。
機械式腕時計らしいスタイルと、日常の道具としての頼れる性能とを両立させた1本です。ケース径は約41mm。ショッピングサイトでの実売価格は8万円台からとなっています。
本機はベーシックなラバーバンド仕様ですが、メタルブレスレットが組み合わされたカラバリモデルもおすすめです。
●手巻き式ムーブメントを搭載した名作の現行モデル ハミルトン カーキ フィールド メカニカル H69439931
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機械式腕時計をカジュアルに楽しみたい人には、米国発祥のブランド「ハミルトン」を代表するフィールドモデルをおすすめします。
「H69439931」は、ハミルトンの定番シリーズ「カーキ」の現行モデルです。「カーキ」は、1960年代にハミルトン社が米軍に納入していた、ミリタリーウォッチを起源とするシリーズ。視認性を第一に考えられた文字板や艶消し処理が施されたケースなど、ミリタリーウォッチらしさが色濃く残る外観が見どころです。
駆動部に手巻き式ムーブメントを搭載している点も、ミリタリーモデルから継承された特徴です。本機には、ハミルトン社専用となる「H-50」ムーブメントを搭載。約80時間の持続時間を誇る、同社自慢の機械です。軽い操作力でりゅうずの巻き上げが可能で、巻き上がりのタイミングも明瞭。扱いやすいムーブメントなので、初めての手巻き式時計にも最適でしょう。
休日やお出掛けの際などに、気取らずに使える外観と使いやすさを備えた1本です。ケース径は約38mm、5気圧防水、スイス製です。ショッピングサイトでの実売価格は8万台半ばからとなっています。
文字板とバンド仕様が異なるモデルも、型番違いで用意されています。
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●爽やかな文字板色が目を引くスイスウォッチ ティソ PRX パワーマティック80 T137.407.11.351.00
ファッション性の高い1本を探している人には、スイスの名門「ティソ」の人気モデルをご紹介します。
「T137.407.11.351.00」は、ティソの人気シリーズ「PRX」の機械式モデルです。同社の1970年代の製品を、現代によみがえらせた基本デザイン。機構部を極力見せず、平面や直線を強調させた70年代らしい外観は、今見ても新鮮な魅力が感じられます。
機構部には、ティソが誇る自動巻ムーブメント「パワーマティック80」を搭載しています。動力源となるヒゲゼンマイに、新素材の「ニバクロン」を採用。機械式ムーブメントの弱点といえる磁気に強い上に、約80時間の長時間駆動も実現しています。
ハイスペックなムーブメントを搭載したスイスウォッチながら、優秀なコスパを誇る点もポイントでしょう。ファッション性と機能性の高さ、コスパの良さが三位一体となった1本です。ケース径は約40mm、ケース&ブレスレットはステンレス製で風防はサファイアガラス製。10気圧防水です。ショッピングサイトでの実売価格は10万円台前半からとなっています。
多彩なカラバリモデルもラインアップしています。
●日々の愛用品に「こだわり」を!
今回は、「初めての機械式腕時計」の選び方と、おすすめの製品をご紹介しました。デザインやムーブメント仕様などの点で、さまざまな特徴を持った腕時計が存在することが分かりました。
ゼンマイを動力源とする機械式腕時計は、現代のスマートウォッチなどとは対極的な魅力があります。単なる機能性や便利さとは異なった「メカニカルな魅力」を、あなたの普段の生活に取り入れてみると良いでしょう!