静岡県の沼津市にある「キン肉マンミュージアムin沼津」がオープン1周年。それを記念して、5月3日に同市内のプラサヴェルデで「開業1周年記念トークショー！」が行なわれ、ゆでたまごの原作担当・嶋田隆司先生と、ミュージアム館長で格闘家のミノワマンが登場。『キン肉マン』についてのここでしか聞けない貴重なトークで、全国各地から集まった300人以上のファンを盛り上げた。
【写真】2年目がスタートして新しく入った展示物をちょっとだけ紹介！
最初に、嶋田先生はこの1年について「昨年の4月29日にミュージアムがオープンして、その後も東京と大阪で原画展があったり、TVアニメが始まったり、充実した年でした」とふり返る。
ミノワマンは当初、館長の方向性について戸惑ったと明かしつつ、「スタッフのみなさんに支えてもらいました」と感謝。そして「子供がガチャポンなどで楽しんでいる姿を見ると、僕の子供の頃を見るようで感動しました」と話す。
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『キン肉マン』といえばやっぱり「友情パワー」。友情がテーマのトークで嶋田先生は、作画担当の中井（義則）先生との出会いから、キン肉マンが誕生し、国民的な漫画になるまでを語り、さらに『キン肉マン』のファンとも友情が生まれていると語った。
ミノワマンは格闘家デビュー10周年の際に、ゆでたまごのふたりから送られた自身のイラストを披露。友情がテーマになっているということで、ファンは食い入るように見つめる。そして、このイラストが期間限定でミュージアムに飾られることが明かされると、大きな拍手がおこった。
後半は参加者からの質問コーナー。嶋田先生に直接聞ける、めったにない機会ということで、あちこちから手が上がる。
キン肉マン ソルジャーのファンという男性からは「キン肉マンとのリアルマッスル・ブラザーズは出てきますか？」との質問。
それに対して嶋田先生は「あるかもしれませんよ」とニッコリ。「ただ、今の作品ではテリーマンとのタッグもやってませんし......」と、いろいろな期待感を持たせてくれた。
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その流れで、最近登場した、ウォーズマンのエクストリームバトルモードについて。こちらは打ち合わせで「絶対受けるやろ！」と思ったそう。「そしたら、もう大反響ですごかったですよ！ でもね、負けさせたら大炎上！」と言うと、会場は大爆笑。
ミノワマンも「あんな完璧なウォーズマンが、ボロボロにやられて大ショックでした！」と乗っかる。「僕もXでときどき炎上して、それは自分が悪いんでしょうがないですけど、なんで超人同士のケンカで炎上するのか？」と、その反響の大きさにびっくりしている様子だった。
ちびっこからは「もし超人と闘うなら誰がいいですか？」
嶋田先生は「カニベース」と即答。「（超人強度）2パワーですから」と続けると、会場は笑いに包まれる。ミノワマンは悩んだ結果、「ガチだったら悪魔将軍かな」と回答。ファンは「おーーー」と大きな歓声と拍手。「神威（かむい）の断頭台をくらってみたい」と格闘家らしい答えで会場を沸かせた。
最後の質問は「『キン肉マン』はいつまで続きますか？」
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嶋田先生は「僕もやけどしたり、ケガしたり、何度も辞めようと思ったことあるんですけど、SNSとかで、『僕が死ぬまでやってください』って、来るんですよ。いや、それはできんやろと思うけど（笑）。でもね、読者が待っているんで。死ぬまでは大袈裟ですけれど、描き切るまでやりたいと思います」と宣言！ ファンから盛大な拍手が贈られた。
■イベント終了後、嶋田先生に話を聞きました。
ーー今日のイベント、改めていかがでしたか？
嶋田 あんな大きな会場でやると思わなかったです。しかも県内、県外からも来ていただいて。ちっちゃいコも多かったじゃないですか！ それが嬉しかったですね。
ーーキン肉マンミュージアムin沼津が2年目に突入しました。
嶋田 やっぱりミュージアムですから、展示も少しずつ変えていってます。今は1階のグッズコーナーだけ利用されるお客さんが多いみたいなんですけど。2階に上がったら原画が飾ってあるので、ぜひ見にきてほしいですね。SNSとかを見ていると、『遠いから行けない』などのコメントも見かけるんですけど、絶対に楽しいので、ぜひ来てもらいたいですね。
取材・文・撮影／関根弘康
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