小椋藍、大波乱な展開は「まさに僕にとって必要なこと。経験がさらに増えた」と学びの一戦に/第6戦フランスGP 決勝

0

2025年05月12日 06:20  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第6戦フランスGP 決勝
 5月11日、2025年MotoGP第6戦フランスGP MotoGPクラスの決勝レースがル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は10位でフィニッシュしてポイントを獲得した。

 初日からリヤにソフトタイヤを履いた際のフィーリングが良くなく、さらに2日連続で左コーナーでの転倒があったことで、「少し自信を失っていた」と話していた小椋。だが、スプリントではオーバーテイクもあり自身を取り戻せた様子で、最後の決勝レースへと臨んだ。

 迎えた決勝日は、予選日までとは異なり朝方から降った雨の影響により、朝のウォームアップ走行はウエットコンディションの下で開始した。小椋はフロントとリヤともにレインのソフトタイヤを装着し、計6周を走行。時折コースアウトするライダーも多く見られた難しいコンディションのなか、22番手で終えた。

 その後は次第に天候は回復へと向かったが、MotoGPクラスのレース開始前にはまたも小雨が降り始める事態に。難しい状況下で全車がスリックタイヤでグリッドにつき、小椋は前後ともにソフトタイヤを装着。だが、ウォームアップラップが始まると同時に雨脚は強まりホワイトフラッグが振られ、全ライダーがレインタイヤを装着したマシンへ乗り換えるために一斉にピットへ。

 それによりレースは赤旗中断を経て、1周減算の全26周で仕切り直しとなったが、サイティングラップで小椋を含めた14名のライダーがピットインし、スリックタイヤを履いたマシンへ再び乗り換え。ただ、レギュレーションによってダブルロングラップペナルティが科されることとなった。

 早々から大混乱の中でスタートした決勝レース、スタート直後には2台が絡む接触もあるなかで小椋は10番手と大幅にジャンプアップし、オープニングラップを終える。上位勢が順次ロングラップペナルティをこなすなか、4周目に前方を走るライダーの転倒もあり、さらに8番手へと順位を上げた。続く7周目には一時4番手に浮上し1度目のロングラップペナルティを終えると、雨が強まっていたことから再びピットへ入り、ウエットタイヤを履いたマシンへと乗り換えを行い12番手で復帰する。

 9周目に2度目のロングラップペナルティを消化し、その後は安定したペースで12番手を維持しながら周回を重ねていく。終盤には上位2台の転倒があったことで10番手へ順位を上げ、最後はそのままチェッカーを受けることとなった。今季ルーキーとして戦っている小椋にとって、これまでの6戦の中で最も難しくトリッキーなコンディションでのレースとなったが、見事完走を果たしてポイントを持ち帰った。

 ウイーク初日から少々厳しい状況ではあったものの、今回のレース展開は小椋にとってさらなるレベルアップに繋がることだろう。再び自信を取り戻し、次戦以降も上位争いを繰り広げる姿を見ることができるだろうか。


トラックハウス・MotoGPチーム 小椋藍(決勝:10位)

「今日のレースは本当に楽しかったです。今シーズンで最も複雑なレースで、コンディションに合わせてバイクを乗り換えました。実際は前を走るライダーの動きを追っていただけでしたが、良い経験になったと思います」

「レースの半分以上はレインタイヤで走ることができ、この経験はまさに僕にとって必要なことでした。なので、今日のレースはまずまずな結果だったと思います。可能性はたくさんありましたが、僕は他のライダーの動きを追うだけでした。レースはクレイジーでしたが、MotoGPでの経験がさらに増えたので良かったです」

[オートスポーツweb 2025年05月12日]

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定