現在放送中の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』が大いに話題となっている。これまでのガンダムファンはもちろん、初めてガンダムをみるファンからも支持をされていて、放送されるごとにSNSではトレンド状態だ。この人気で思い出すのが2002年に『ガンダムSEED』が放送された当時のこと。当時の人気ぶりを物語るエピソードをいくつか振り返ってみよう。
まず特筆すべきなのは、『機動戦士ガンダムSEED』が毎週TV放送と連動してネット配信されたことであろう。NTTフレッツ・シリーズの契約者はユーザー向けサイトで、配信後1週間限定ではあるが無料で視聴することが可能だった。今ではTV放映後のネット配信は珍しくも何ともないが、当時はなんと日本で初めての試みだったのだ。ネット配信も毎週数十万にも上るアクセスがあったという。
また『機動戦士ガンダム』シリーズは多くの商品を展開しているが、その1つが世界的に大人気のガンプラなのは間違いない。『機動戦士ガンダム』放送後の1980年7月に最初のガンプラが発売され、翌年に爆発的なガンプラブームを呼んだ。当時は売り切れが続出し、発売日に売り場に殺到した小学生が将棋倒しとなりニュースになったほど。
1980年代も凄まじいブームだったが、第二次ガンプラブームを引き起こしたきっかけはまさに『機動戦士ガンダムSEED』だった。第二次ブームの頃も小学生をはじめ、多くのファンが『SEED』のガンプラを求めたようだ。
ファンの間では「ネット配信なんて珍しいと思ってたけど、日本初だったとは驚き」「いつもはガンダムを見ない友人も見始めてた」「コンビニで普通にガンプラが売ってたのを見たけど、すごい人気なんだと思ったよ」と当時の人気ぶりを懐かしむ声が溢れていた。
|
|
『機動戦士ガンダムSEED』がこれほどの人気作品となったのは何故だろうか。その理由の1つに「ファーストガンダムをオマージュした正統派の作品だからなのでは?」という意見があった(『機動戦士ガンダム』はファーストガンダムと呼ばれることがある)。実際に『機動戦士ガンダムSEED』は「21世紀のファーストガンダム」として売り出され、ストーリーなどの内容も似ている。多くのファンから高い評価を得て、2004年にはアニメーション・オブ・ザ・イヤーも受賞した。
しかし絶大な人気を誇る一方で、多くの批判的な声もあった。キャラクターが『機動戦士ガンダム』と比較して美少年化し、より多くの女性ファンから支持を集めた『機動戦士ガンダムSEED』。中には受け入れられない昔からのファンもいたようだ。またストーリーについても『機動戦士ガンダム』と似た展開が逆に気に入らないという意見もあり、多くアンチを生んだ原因となった。
当時ネット上では評価が分かれることもあったが、いずれにしてもそれだけ多くの人が注目していたという証拠でもある。ジークアクスがヒットとなっている今、この機会に『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のアニメや関連書籍でより魅力に触れてみるのはどうだろう。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 realsound.jp 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。