ノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(52=土屋ホーム)が12日、合宿地の沖縄・宮古島入りした。26年ミラノ・コルティナ五輪シーズン始動に向けて、新千歳空港で取材に対応したレジェンドは「やってやるぞって感じですね。今年も。今年こそ」と気合十分だった。
約3週間の合宿のテーマは筋力アップ。ジャンプの飛び出しの時に強い力を伝えられるように、下半身を強化する。「強かった頃って、もっと足のパワーがあったなって感じたので」。例年は週2回ほどだったウエートトレーニングを3、4回に増やすつもりだという。6月にはスロベニアでの合宿を予定しており、「まず宮古島でしっかり体を作らないと、スロベニアでいいジャンプができない」と、基礎を作り上げる。
6月には53歳の誕生日を迎えるが、闘志は衰えていない。「オリンピック目の前。ここ1、2年は国内で優勝はしているけど、まだそんなに絶好調ってわけじゃないので、絶好調の葛西を見せてやろう」と調子を上げたい。公式戦は7月の国内戦から出場する予定だ。
出発前日の11日には、札幌・大和ハウスプレミストドームでのサザンオールスターズのライブを鑑賞。名曲「希望の轍」の生歌に「めちゃくちゃ盛り上がった。最高だった。希望がわいてくるじゃない。気持ちを盛り上げて宮古島に行こうかなって」と、9度目五輪の夢を乗せて旅立っていた。【保坂果那】
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