永野芽郁&田中圭不倫報道で露呈した「業界人のタチの悪さ」。“最も危ぶまれる”こととは

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2025年05月13日 09:10  日刊SPA!

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写真/産経新聞社
4月24日に『週刊文春』が報じた俳優の永野芽郁と田中圭の不倫疑惑。5月8日の同誌には続報として、2人のLINEのやりとりとされるメッセージが掲載された。記事では、永野が送ったとされる「圭さんの天使は私だけ」や、田中の「ずーーっと好きやねん」等、LINEメッセージで互いの愛情表現や、「事務所には正直に言う?」など、計画的な口裏合わせの様子が赤裸々に記述されている。
双方の事務所は疑惑を否定しているが、永野は5月16日に主演映画の公開を控えており、広告契約も多数結んでいるため、騒動は収まる兆しが見えない。が、そもそも不倫自体は刑事罰上の犯罪行為には該当しない。元放送作家でスタートアップファクトリー代表の鈴木おさむ氏は、過熱する一方の世間の反応に対して、別の視点で評価することを提案する(以下、鈴木氏による寄稿)。

◆業界人はよりタチが悪い!? 文春に怒っていた人も実は騒動を楽しんでいる

永野芽郁と田中圭の不倫疑惑が、SNSでかなり話題になっている。これだけ不倫問題で世間が騒がしくなるのは久々だろう。それくらい「キャッチー」なのだ。これは清純派キャラクターでもある永野さんだからこそ、みんなが話題にしたいのだ。とにかく自分の意見を言いたい。素人であろうが、みんなの中にあるコメンテーター魂が湧き上がる。

素人よりも業界人のほうがよりタチが悪い。こういうことが起きると、いきなり、「実は性格が悪いんだよね」とかネガティブなことを言いだす。「だったら、前にそれを言えよ」と思う。結局、正直、みんな「楽しんでいる」のだろう。自分の生活に何も影響がないから無責任に話せるのだ。

だが、思う。フジテレビ問題から、『週刊文春』に対してかなりの人が怒っていたのではないか? 特に誌面に載せた記事を訂正した時の世間の怒り方はすごかったし、廃刊にしろという声も少なくなかった。

◆女優としての彼女に対する評価を

週刊誌の記事をきっかけにテレビから消えていくスターたちのニュースを聞くたびにガッカリする声が聞こえて、なんだかスクープに疲れていたはずだ。「もう、いいよ」と。なのに、永野芽郁と田中圭の記事が出た瞬間に、怒りを忘れて、めちゃくちゃ興味を持って食いついてしまう。なんなんだ、これは!!

この原稿を書いているのは5月8日。テレビメディアでは今回のことはほぼ取り上げていないが、今、コップの水の表面張力ギリギリいっぱいといったところか? どこかスポンサーがCM契約の打ち切りなどを発表したら、雪崩のように崩れていくだろう。それを望んでいる人の声が聞こえてしまうのも気持ち悪い。

僕は永野さんとお会いしたことはないが、漫画家・東村アキコさんの自伝漫画を映画化した『かくかくしかじか』を試写で拝見させてもらった。主演である彼女の演技はとにかく素晴らしかったし、代表作になるだろう。こんな良い映画の公開が危ぶまれるようなことがあってはならない。犯罪じゃないんだから。彼女は女優である。作品を見て、評価してあげよう。

【鈴木おさむ】
すずきおさむ●スタートアップファクトリー代表 1972年、千葉県生まれ。19歳で放送作家となり、その後32年間、さまざまなコンテンツを生み出す。現在はスタートアップ企業の若者たちの応援を始める。コンサル、講演なども行っている

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