ゴルフ場の池に落ちたボールを回収して年収1000万円、おもちゃを壊して年収800万円…あなたの知らない“珍仕事”

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2025年05月13日 09:10  日刊SPA!

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※画像はイメージです
世の中には、率先して人がしたがらない職業がある――。生半可な気持ちでは務まらない過酷な仕事をなぜ続けられるのか。超売り手市場の人材がすぐ辞めていく時代において、人が辞めない秘訣は、珍しい仕事現場にこそあった!
◆「知られていないが実は稼げる」魅惑の珍仕事

本特集で紹介した以外にも、世の中には「知られていないが実は稼げる」“珍”仕事がある。

一体、どのような職業が該当するのか。『これでかせげる!? 激レアおしごとファイル』(ポプラ社)の著書がある作家・カルロス矢吹さんは言う。

「珍しい仕事は、会社員の組織業務の一環の場合と、個人事業主として請け負っている場合の大きく2つに分かれます。特に前者では、仕事としての希少性の高さが評価され、高収入を得られるものが多くあります」

◆池に潜って年収1000万円、おもちゃを壊して800万円!?

会社員が行う“珍”仕事の一例を聞いた。

「例えばゴルフ場で池に落ちてしまったボールを池にもぐって拾うゴルフボールダイバーです。国家資格である潜水士の免許が必要で、ゴルフ場とのコネクションも要りますが、稼ぐ方では年収1000万円を超える場合も珍しくありません。他には、おもちゃをハンマーで壊したり、壁に投げたりと、わざと乱暴に扱って検品するトイクラッシャーがそう。行っているのは玩具メーカーの社員で、大手ともなれば年収は800万円前後に達することもあります」

◆楽譜をめくってピアニストより稼ぐ!?どこにそんな職業が?

個人事業主の場合は、特技や本業を生かしたものが多い。

「例えばラブレターライターは、好きな人への思いを手紙で『代筆』する仕事。誰にどのような思いを伝えたいか、事前にヒアリングを行って、本人が書いたかのような恋文をしたためてくれます。ある業者の場合、1通あたりの代筆料金は1万5000円でした。譜めくりは、ピアニストが演奏している脇で楽譜をさっとめくる仕事です。簡単なように見えますが、大前提としてピアノに対する知識が相当必要です。募集がかかることもありますが、ピアニストと知り合いで直接指名の場合が多い。有名ピアニストの専属になれれば、普通のピアニストよりも稼げる場合もあるようです」

これらの仕事は、一体どのように見つけることができるのか。

「譜めくりのように知人のつてで決まったり、募集をかけるのも会社のHPだけだったりという場合が多い。ただ特殊な技術が必要な業界ほど、後継者不足に悩みがち。一歩足を踏み入れれば、重宝されると思います」

自ら関心を示せば道は開かれる。珍しい仕事だからと敬遠することなかれ。

◆国内の“珍”仕事3選

ゴルフボールダイバー
収入:★★★★
ゴルフ場の池にもぐって、落ちてしまったボールを拾ってくる仕事。拾ったボールは念入りに洗ったうえで、ネットオークションで販売することもある

トイクラッシャー
収入:★★★
おもちゃで遊ぶ子どもを守るため、耐久性をテストする仕事。腕力だけではなく、子どもがおもちゃを使ってどう遊ぶのかという細部への想像力が必要

譜めくり
収入:★★★
ピアニストの脇に立ち、演奏に合わせて楽譜のページをめくる仕事。知り合いが務めることもあれば、プロの譜めくりに依頼がかかることも

【作家・カルロス矢吹氏】
1985年、宮崎県生まれ。日本と海外を往復しながら、世界各地のポップカルチャーを中心に情報を発信。コンサート運営や美術展のプロデュース業も行う

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[珍仕事の[人が辞めない]秘訣]―

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