アンチェロッティ新監督に期待寄せるリバウド氏 [写真]=Getty Images 元ブラジル代表のリバウド氏が、今月末により同国代表を率いるカルロ・アンチェロッティ新監督についてコメントした。13日付で、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
12日、復活を掲げる“サッカー王国”は、史上初の欧州グランドスラムを成し遂げた名将に願いを託した。2002年の日韓大会を最後に、ワールドカップ優勝から遠ざかっているだけでなく、自国開催となった2014年のブラジル大会では“ミネイロンの惨劇”とも呼称される歴史的大敗(1−7)で散るなど、セレソンの凋落は著しいものに。また、目下行われている2026年の北中米大会の南米予選においても、残り4試合時点で大陸間プレーオフに回る7位ベネズエラ代表との差を『6』にまで広げているが、一時は4試合未勝利で予選敗退もチラつくほどの低迷ぶりを見せていた。
そんなブラジル代表を率いることになったアンチェロッティ新監督。日韓大会の優勝メンバーであり、ミラン在籍時代には同指揮官に師事したリバウド氏は「結局、我々がこれまでに優勝した5回も、監督とともに勝ち獲ったものであり、今日に至るまで外国人監督でワールドカップを優勝したチームはない」と前置きした上で、「最近の結果、マスコミやファンからのプレッシャーを考慮すると、その選択肢は避けられない」と指摘。続けて「少なくとも彼ら(協会)は、最高の監督のひとりを選んだ。アンチェロッティは成功を収めた人物であり、私は(ミランで)指導を受ける機会にも恵まれた。これまで指揮したどのクラブでも勝利を収めてきている。ワールドカップまで残り時間は少ないけど、素晴らしい仕事をする可能性を秘めていると思う」と65歳のイタリア人監督に期待を寄せた。
また、日韓大会で大会最多5度目の優勝に導いたルイス・フェリペ・スコラーリ氏も、本大会の1年前に就任していたという共通点を口にしつつ、リバウド氏は「アンチェロッティは、ヨーロッパとブラジルサッカーの最高の部分を融合させ、強力かつバランスの取れたチームを築くことができる。サポートと、国内の状況を視察する時間があれば、彼がブラジル待望の6度目の優勝に導いてくれるはず。この偉大な挑戦における幸運を祈っているよ」と見解を示している。
クラブレベルで偉大な成功を収めてきたアンチェロッティ新監督は、本大会にまで残された1年間で、どのような変化をもたらすのだろうか。