JR東海が工事を進めるリニア中央新幹線伊那山地トンネルの戸中・壬生沢工区で、隣接する坂島工区への貫通部分を指さす関係者=13日午後、長野県豊丘村 JR東海は13日、リニア中央新幹線の伊那山地トンネル(長野県)の戸中・壬生沢工区と隣接する坂島工区が貫通したと発表した。本線のトンネル工区同士がつながるのは、山梨リニア実験線を除き、初めて。報道陣に公開された同日は高さ約2メートル、横幅約5メートルの穴が開いていた。
戸中・壬生沢工区は、2022年11月に本線の掘削を開始。工区中央付近から東に約2.7キロ掘り進め、12日に重機で坂島工区側に貫通した。
伊那山地トンネルは全長約15.3キロで、長野県豊丘村と大鹿村をほぼ東西に横切る。3工区に分かれており、31年冬の土木工事完了を目指している。