古市憲寿氏 (C)ORICON NewS inc. 社会学者の古市憲寿氏が16日、カンテレ『旬感LIVE とれたてっ!』(月〜金 後1:50)に生出演し、元タレントの中居正広氏による女性とのトラブルを巡る一連の問題で、中居氏側の代理人弁護士による第三者委員会への反論について言及した。
【写真】第三者委員会の委員長を務めた竹内朗氏 番組では、中居氏側の反論を受け、フジテレビの第三者委員会報告書の内容を改めて検証する形で古市氏、吉本新喜劇の小籔千豊、石戸諭氏、岸田雪子氏が意見を交わした。
第三者委員会の問題点を指摘した古市氏は「裁判所でもないにも関わらず、一個人、中居正広っていう人物を社会的に抹消するくらいの効果があった。そこは第三者委員会が今回の(中居正広氏の)弁護士側の反論に対して真摯に向き合わなきゃいけないのかなって思います」と話した。
続く議論でも「今回はあくまでもフジテレビのガバナンスをどうするのか、フジテレビをどう再生するのかってことがメインの目的だったはずなんですね。にも関わらず、中居さんっていう個人に対する“性暴力”があったかなかったかっていうところに焦点を当てる必要があったのかなかったのか」と疑問視。「第三者委員会をやる時に弁護士が守るべきガイドラインがあるんですけど、そのガイドラインの中にも、事実認定をする場合はその影響にも十分配慮するっていう項目があるんですね。果たして、今回の第三者委員会っていうのは、この影響を配慮して“性暴力”って表現を使ったのか。そこは配慮が足りなかった」と主張した。
加えて「“性暴力”っていう言葉を使う事態は相手方の女性にとっても2次被害になりかねないっていうふうに思うんです。性暴力という言葉から、我々は一般的にレイプかなって思って、レイプ被害者だっていう不当なレッテルを相手方女性に貼ることになったかもしれない。だから、中居さんにとっても相手方女性にとっても影響力を全く考慮してないっていう意味で報告書っていうのは配慮が非常に足りなかったのかなってことかと思います」との考えを提示した。