舞台「MANKAI STAGE『A3!』」シリーズを振り返った赤澤遼太郎 俳優の赤澤遼太郎が28歳を記念し上演する舞台『Fight with Tomato』が28日より開幕する。これに先立ち、インタビューが公開され、7年にわたり秋組・七尾太一役を務めた舞台「MANKAI STAGE『A3!』」シリーズを振り返った。
【写真】28歳記念公演では『エーステ』で培った中国拳法も! 赤澤は10日に終幕した舞台「MANKAI STAGE『A3!』ACT3!2025」を最後に、舞台『A3!』シリーズから卒業。いまの心境について「いろいろなことがありました。なんとも一言では言い表せない気持ちです。なんか、たくさん泣きました」とし「7年間、同じ役、同じカンパニーで過ごすということが、本当にリアルに劇団を体験したようなもので。出会い、別れ、思い出、辛いこと、楽しいこと、たくさんありすぎて」と明かした。
秋組のメンバーについては「特に青春を過ごした感じがあります。みんなで旅行やサウナや遊園地に行ったりとか、あと今回のACT3!の期間に卒業旅行みたいなことをさせてもらったんです。ありがたいことですよね」とし、「藤田(玲)先生と(中村)太郎先生が、生徒たちのために思い出づくりの卒業旅行を企画してくれたって感じで、みんなでグランピングとかして、夜は本当に修学旅行みたいな感じで遅くまでなかなか寝ないでふざけ合って」と振り返る。
また「(稲垣)成弥くんとかは本当に臣くんみたいにおいしいご飯を作ってくれたりとか、公演中も遊んでる時も、みんながそれぞれの関係性で、それぞれのキャラクターがあって、幸せでした」とし「その幸せな分、別れが辛いんですよね」と吐露。「まだちゃんと実感しているわけでもないかもですが、シンプルに『寂しい』って思い合える仲だった、そんな感じです。(中村)太郎は4月くらいからずっとキレてて、僕が(水江)建太くんや成弥くんと楽しそうにしゃべってると『お前が話題の中心に入るな!端にいろ!』って。つまり『いなくなった後、寂しくなっちゃうだろ!』って、そんな感じでずっとキレキャラでした(笑)。楽しければ楽しいほど寂しくなる(中村)太郎は本当におもしろくて、かわいくて、でも僕も同じ気持ちでした」と言葉の端々から愛が溢れ出す。
そして迎えた千秋楽は「なんかみんな、これは秋組だけとかではなく、千秋楽の幕が降りた瞬間に大泣きだったんですよ。(吉高)志音はずっと我慢してたけど号泣。成弥くんはずっと『せいせいする、せいせいする』て言いながら、俺と会うと”ダァ〜ッ”て泣き出す…みたいなのを繰り返してて、なんかもうネタみたいに泣いてました。みんな役に入っていると泣かないんですけど、幕が降りると、大変な公演を乗り越えた達成感と思い出と別れが同時に来て、なんか結構みんな汗と涙でぐちゃぐちゃで!もうボロボロでした」とまさに”青春”の時間になったことを明かした。
赤澤は毎年記念公演を開催。朗読、コメディ、歌、そして今年、共演に竹村晋太朗を迎え挑むのは「殺陣」―タイトルは『Fight with Tomato』。殺陣とトマトという異色の組み合わせの裏にある、どこまでも真剣な赤澤の芝居に対するチャレンジ精神で挑む。公演は28日〜6月1日に東京・六行会ホールにて上演される。