ヴィクトリアマイル2025に出走予定のラヴェル(今年4月撮影、ユーザー提供:Hackdekiさん) 近年のヴィクトリアマイルは3枠が強い。近10回に限ると【5-0-1-14】の勝率25%、複勝率30%。いずれも人気馬ではあったが、21年のグランアレグリア、22年のソダシ、23年のソングラインと3年連続で勝ち馬を輩出したことは注目に値する。また、遡れば15年に5番人気のストレイトガール、17年に6番人気のアドマイヤリードと、単勝オッズ10倍以上の馬の勝利もある。なぜ3枠が強いのか、と聞かれると難しいが、馬券に加えておいて損はないだろう。
今年の3枠はラヴェル(牝5、栗東・矢作芳人厩舎)とミアネーロ(牝4、美浦・林徹厩舎)の2頭だ。ラヴェルは長らく不振だったが、昨秋に華麗に復活。エリザベス女王杯で2着となると、チャレンジCで2年1カ月ぶりの勝利を手にした。今年2戦は牡馬相手に大敗を喫しているが、牝馬同士なら巻き返し可能。東京マイルも2歳時のアルテミスSでリバティアイランドを下しているので、悪くない舞台設定といえる。
もう1頭のミアネーロは昨年のフラワーCの覇者だ。スタートが課題で成績が安定しないが、とはいえ昨秋以降の4戦は勝ち馬から0秒6差以内。高速決着は苦にしないので、発馬五分である程度の位置を確保できれば、好勝負に持ち込めていい。
軸に据えるも良し、ヒモに加えるも良し。この2頭の取捨が馬券的中の大きなポイントになりそうだ。
【近10年における3枠からの勝ち馬】
15年=3枠5番 ストレイトガール(戸崎圭太騎手)
17年=3枠5番 アドマイヤリード(C.ルメール騎手)
21年=3枠6番 グランアレグリア(C.ルメール騎手)
22年=3枠5番 ソダシ(吉田隼人騎手)
23年=3枠6番 ソングライン(戸崎圭太騎手)