【ヴィクトリアM予想】人気薄からの一発にも傾向がある!? 過去データで探るGIヴィクトリアM

1

2025年05月18日 07:35  netkeiba

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

netkeiba

ヴィクトリアマイルに出走するラヴェル(撮影:下野雄規)
 今週末も引き続き「東京・京都・新潟」の3場開催。

 日曜日には東京競馬場で、牝馬マイルの春頂点を決める一戦・ヴィクトリアマイル(GI・東京・芝1600m)が行われる。

 リピーター傾向の強いレースだが、昨年は一昨年の上位勢が不在のためか、勝利したのは14番人気テンハッピーローズでの大波乱。さて今年はどうなるだろうか。今週も過去10年データを使ってレース傾向と馬券のヒントを探っていこう。

1.人気上位馬はアテにならず?

 いつものように、まずは人気上位馬の成績チェックから。

 まず1番人気馬は過去10年で2勝。アーモンドアイ(20年)とグランアレグリア(21年)だけ。昨年のマスクトディーヴァ、一昨年スターズオンアースと、近2年は3着続き。成績は[2-2-2-4]。馬券圏内率60パーセントで抜群の信用度とまではいえない。

 一方、2番人気馬は過去10年で0勝、成績は[0-0-1-9]とこちらは壊滅状態。昨年と一昨年どちらも2番人気だったのはナミュールだったが8着と7着で振るわず。

 3番人気馬も0勝で成績は[0-2-0-8]。上位3番人気馬までで、わずか2勝というのは数あるGIのなかでも最低クラスの成績といえる。

2.信用できるのは何番人気馬?

 上位3番人気馬まで信用薄いのは項目1のとおり。しかも上位3番人気馬が揃って馬券圏内から消えるという事象も、過去10年で3回(19年・17年・15年)起きている。

 ならば信用できるのは何番人気馬なのか?

 まず近3年は4番人気馬が連続連対中。昨年も「4番人気」を指摘したが、やはりフィアスプライドが2着になってくれた。しかも4番人気馬は過去6年で5連対中。今年も一応マークはしておいたほうがいいだろう。

 さらに5番人気馬も過去10年で[2-0-2-6]と好走。さらにゾーンを広げて「4〜8番人気馬」を対象にすると、過去馬券圏内30頭中半数の15頭が当てはまる。馬券に入れておかなければならないのは、この「4〜8番人気馬」なのだ。

3.好調の枠とは?

 このレースでは枠順にも傾向が強く出ている。

 過去10年、「1枠」と「8枠」の両端枠、さらに「4枠」に勝ちがない。

 一方、「3枠」は過去10年で5勝もしているという好枠。ここに「2枠」も合わせると、どちらの枠も連対しなかったのは、過去10年で2回しかない。この傾向は昨年も指摘しているが、やはり2枠馬がキッチリと連対している。

 さらに馬番でいうと、「4番から6番」で7勝。そしてそれらの馬たちの人気順は「1〜8番人気まで」という傾向がある。

4.2ケタ人気馬の好走にも秘密が…?

 昨年も14番人気テンハッピーローズが1着になっての大波乱が起きたが、過去10年このような2ケタ人気馬で馬券圏内になっているのは6頭いる。特に印象深いのは15年最低18番人気だったミナレットの3着だろう。

 このミナレットと19年3着クロコスミア(11番人気)以外の4頭はいずれも連対している。そして、その4頭に共通するのは「4枠か5枠」だったということ。馬番でいうと「7〜10番」。人気薄の好走は中枠から出るということ?

5.逃げ馬は有利じゃない?

 項目4でも述べたが、ちょうど10年前のレースでは、18頭立ての18番人気ミナレットが逃げ、2番手に12番人気のケイアイエレガントが続く展開になった。結果勝ったのは5番人気ストレイトガールだったが、2、3着にこの先行2頭が入っての大波乱決着。3連複286万円、3連単はなんと2070万円台という歴史的大波乱が起きたわけだ。

 まあその前年も11番人気だったヴィルシーナが逃げ切っていたので、ヴィクトリアマイルは「逃げ馬要注意」の傾向が確実にあった。

 しかしそれ以降、逃げ馬は4着〜6着という惜しい競馬はあるものの、まったく馬券圏内にはなれていない。忘れたころに一発あるのが競馬だが、今年も逃げタイプはどこまで頑張れるだろうか。

 さらに近3年は「上がり最速タイプ」も苦戦中。過去10年で半分以上1分31秒台以下の好時計になっているので、ある程度速いペースで先行して、スピードを持続できるタイプが有利といえる。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定