予選1日目をトップで終えたアレックス・パロウ。2023年以来のポール獲得となるか? インディアナポリス・モータースピードウェイで開催されている第109回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)。5月17日に予選1日目の走行が行われ、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)がトップスピードを記録した。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、9番手で翌日のトップ12クオリファイへと進んだ。
午前中のプラクティス走行では、フェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク・レーシング)がトップスピードを記録。佐藤琢磨も7番手と予選に向けて上々の速さを見せた。ここでマーカス・アームストロング(メイヤー・シャンク・レーシング)がクラッシュを喫しマシンを大破させてしまう。
11時を過ぎ、予選1日目のセッションがスタート。 まずはくじ引きで1番を引いたマーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル)が最初に4周連続走行の予選アタック(アテンプト)へ。4周ともに232mph台で走行し、平均232.132mphを記録する。
続いてアロウ・マクラーレンのパト・オワードがコースイン。オワードは1周目を232.852mphとエリクソンを上回る速さを見せる。残りも232mph後半でまとめ、平均232.820mphでトップに立った。
4番目にアテンプトしたルーキーのロベルト・シュワルツマン(プレマ・レーシング)は、1周目、2周目を233mphでオワードを上回るも、3周目にスピードを落とし、平均232.584mphと2番手に。
アームストロングは9番目のアテンプト順だったが、プラクティスでのクラッシュによりマシンの修復が間に合わず回避となった。
13番目にアテンプトにしたフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレン)が1周目、2周目を233mphで走行しオワードを上回る。しかし、3周目に213.028mphと大きく落とし3番手に留まった。
続いてプラクティスで速さを見せていたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がコースイン。ディクソンは232mph台でまとめ2番手に入る。
続いてアテンプトしたコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル)は1周目にマシンが裏返る大きなクラッシュを喫してしまう。自力でマシンから脱出することができ、大きな怪我はなかったようだ。
コース清掃後、再び予選アテンプトが再開。
18番目にアテンプトを行ったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、スピードを伸ばせず7番手に。
20番手のエリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング)はスキップし、佐藤琢磨のアテンプト順となる。
ウォームアップ走行を219.785mphで走行した琢磨は、1周目を232.437mph、2周目を232.163mph、3周目を232.050mph、ラストは232.025mphで平均232.169mphで6番手に。気温が上がる厳しいコンディションの中、ハイブリッドパワーをこまめに使う走行が功を奏した。
25番目にアテンプトとなったのはアレックス・パロウ。1周目、2周目を233mphで走行し、3周目は232.964mph、4周目を233.019mphと再びスピードを上げ平均233.043mphを記録し、オワードを交わしてトップに立つ。
ファストフライデートップのスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)は、2周目にスピードを落とすも3周目に233mph台に戻し、最後は233.143mphで平均233.013mphを記録。パロウには届かなかったが2番手に入る。
ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)はアテンプトをキャンセル。ラストはリナス・ヴィーケイ(デイル・コイン・レーシング)が27番手のスピードを記録し、全車くじ引き順での走行が終わる。
ここから残り約4時間のアテンプト合戦がスタートする。
気温の高い厳しいコンディションで各車アテンプトを控えていたが、アテンプトをキャンセルしたニューガーデンがコースイン。1周目を233.069mhで走行し、2周目、3周目も233mph台で走行。最後は232.942mphまで落とすも3番手に入る。
続いてカストロネベスもアテンプトし28番手のスピードを記録する。その後も何台かがアテンプトを行うも風の影響もあり、上位のスピードには届かない。
残り2時間半、走行順番待ちのレーンに各車が並び始め、トップ12もしくは30番手以上を目指し、バブル付近のドライバーたちのアテンプトが続いていく。
残り約1時間、クラッシュを喫したハータがバックアップカーを仕上げ、2回目のアテンプトへ。4周とも230mph台で走行し、平均230.192mphを記録。29番手に入ってくる。
佐藤琢磨も2回目のアテンプトへ。1周目を232.890mph、2周目を232.839mph、3周目はスピードを落としてしまい231.710mph、4周目は232.226mphとまとめ平均232.415mph。1回目よりもスピードを上げてひとつポジションをアップし8番手に。
続いて、午前中のプラクティスでマシンを大破したアームストロングがバックアップカーを仕上げ、アテンプトへ。しかし、225mph台とスピードが伸びず、走行を中断する。
9番手のデイビッド・マルーカス(A.J.フォイト・エンタープライゼス)は、2度目のアテンプトで1周目を233.009mphと速さを見せると残りを232mph台で走行し232.546mphで7番手にポジションアップ。
残り時間が迫る中、30番手以内を目指すバンプアウト合戦が激しさを増す。
31番手以下にいるマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ)が4度目のアテンプトへ。3周目まではオン・ザ・バブルの30番手グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)を上回っていたが、4周目を229mph台に落とし30番手以内に入れず。
続いてヴィーケイもアテンプトへ。しかし、230mph台にスピードが上がらず30番手以内に入ることができなかった。
残りは8分。アームストロングが再アテンプトに向かう。1周目を229.599mphと足らず、アームストロングもラストチャンスクオリファイに望みをかけることに。
コナー・デイリー(フンコス・ホーリンガー・レーシング)が3度目のアテンプトへ。3周目まで231mph台で走行しトップ12圏内に、しかし4周目を231.384mphで平均231.725mphでわずかに届かず、ルンガーがトップ12クオリファイの切符を手に入れた。 タイムアップの銃が鳴り、予選1日目は終了。トップはパロウ、2番手にマクラフラン、3番手にニューガーデン、佐藤琢磨は9番手でトップ12クオリファイへ。
13番手のデイリーから30番手のレイホールまでは、1日目の順位でグリッドが決定。
決勝に進む3つの椅子を争うラストチャンスクオリファイは、ヴィーケイ、アームストロング、アンドレッティ、そしてルーキーのジェイコブ・アベル(デイル・コイン・レーシング)が出走する。
[オートスポーツweb 2025年05月18日]