ヴィクトリアMを制したアスコリピチェーノ(撮影:下野雄規) 18日、東京競馬場で行われた第20回ヴィクトリアマイル(4歳上・牝・GI・芝1600m)は、後方待機から直線で外から一気に脚を伸ばして、ゴール寸前で差し切ったC.ルメール騎手騎乗の1番人気アスコリピチェーノ(牝4、美浦・黒岩陽一厩舎)が、同じく後方から脚を伸ばした4番人気クイーンズウォーク(牝4、栗東・中内田充正厩舎)にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分32秒1(良)。
さらにハナ差の3着に7番人気シランケド(牝5、栗東・牧浦充徳厩舎)が入った。なお、2番人気ボンドガール(牝4、美浦・手塚貴久厩舎)は16着に、3番人気ステレンボッシュ(牝4、美浦・国枝栄厩舎)は8着に終わった。
勝ったアスコリピチェーノは、父ダイワメジャー、母アスコルティ、その父Danehill Dancerという血統。23年に無傷の3連勝で阪神JFを制するも、昨年は桜花賞とNHKマイルCで2着。今年はサウジアラビアの1351ターフスプリントで海外重賞初制覇を果たし、帰国初戦のここでも見事人気に応えてGI・2勝目を飾った。鞍上のC.ルメール騎手はヴィクトリアマイル4勝目(歴代最多)。
【ヴィクトリアマイル】2006年に創設。それまで牝馬は、早期に生産界へ還元することが望ましいと考えられ、古馬牝馬の目標となるレースの編成は見送られていた。しかしエリザベス女王杯の古馬牝馬への開放や古馬牝馬重賞の増設などで長く活躍する牝馬が増加。更にそこから優良な産駒が誕生したことで、生産界の考えに変化が生じ、春の古馬牝馬レースとして開始した。
【勝ち馬プロフィール】
◆アスコリピチェーノ(牝4)
騎手:C.ルメール
厩舎:美浦・黒岩陽一
父:ダイワメジャー
母:アスコルティ
母の父:Danehill Dancer
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム
【全着順】
1着 アスコリピチェーノ 1人気
2着 クイーンズウォーク 4人気
3着 シランケド 7人気
4着 アルジーヌ 5人気
5着 アリスヴェリテ 15人気
6着 シンリョクカ 14人気
7着 アドマイヤマツリ 6人気
8着 ステレンボッシュ 3人気
9着 クリスマスパレード 8人気
10着 シングザットソング 16人気
11着 ワイドラトゥール 13人気
12着 ラヴェル 10人気
13着 サフィラ 9人気
14着 マサノカナリア 17人気
15着 ビヨンドザヴァレー 11人気
16着 ボンドガール 2人気
17着 ソーダズリング 12人気
出走取消 ミアネーロ