アーセナルを率いるアルテタ監督 [写真]=Getty Images アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督がニューカッスル戦を振り返った。18日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えている。
プレミアリーグ第37節が現地時間18日に行われ、アーセナルは本拠地『エミレーツ・スタジアム』でニューカッスルとの上位対決に臨んだ。前半は守勢に回ったものの守護神ダビド・ラヤが好セーブを連発すると、55分にデクラン・ライスが強烈なミドルシュートを叩き込んで先制に成功。終盤には今シーズン限りでの退団が濃厚となっているキーラン・ティアニーとジョルジーニョをピッチに送り出しつつ、1−0で試合を締め括った。
今シーズンのホーム最終戦での勝利により、勝ち点を「71」まで積み上げたアーセナル。3位以下との勝ち点差を「5」に広げ来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したほか、3年連続の2位でリーグ戦を終えることが濃厚となった。アルテタ監督は「いくつか目標があった。2位でシーズンを終えること、CL出場権を確保すること、ファンの前で正しい結果を残しシーズンを終えることだ。2つは達成することができた」と試合後に率直な思いを明かした。
2019年に発足したアルテタ体制も今シーズンが6年目。一時期の低迷を脱し、毎年優勝争いを展開するまでに力をつけたが、獲得したタイトルは初年度のFAカップと2度のFAコミュニティ・シールドのみとなっている。43歳のスペイン人指揮官は「我々には夢があった。ここに、あるいは1週間後に大きなトロフィーを獲得することだった。しかし、様々なことが重なり、達成することができなかった」とリーグ制覇を逃したことへの悔しさを滲ませつつ、次のように言葉を続けた。
「しかし、このクラブ、選手たち、チームが成し遂げている素晴らしい成果をすべて忘れることがあってはならない。来シーズンに向けて前向きな気持ちと情熱を持ち、夢を追いかけ続ける。このスタジアムで自分たちの歴史を築かなければならないんだ。今シーズンはまさにそのスタートを切った。この先も多くのことが待ち受けており、容易な道のりではないだろう。しかし、選手たちは才能に恵まれている」
プレミアリーグやCLといったビッグタイトル獲得に向け、アーセナルは今夏に大型補強を敢行するものと見られている。クラブの共同オーナーを務めるジョシュ・クロエンケ氏も「勝利と来シーズンのさらなる飛躍のために投資していくつもりだ」と明言した。アーセナルはまさに“勝負の夏”を迎えることとなる。
【ハイライト動画】上位対決を制したアーセナルがCL出場権確保!