2024/25年フォーミュラE第9戦東京E-Prix ダニエル・ティクトゥム(クプラ・キロ) 5月18日(日)、東京・有明の東京ビッグサイト周辺で行われた2024/25年フォーミュラE第9戦東京E-Prixで、優勝したオリバー・ローランド(ニッサン・フォーミュラEチーム)と、2位パスカル・ヴェアライン(タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム)、3位ダニエル・ティクトゥム(クプラ・キロ)の3人がレース後に記者会見に出席し、それぞれがレースを振り返った。
■優勝 オリバー・ローランド(ニッサン・フォーミュラEチーム)
「言葉が出ないよ! レース前半は戦略の面でうまくいかず、自分自身にかなり失望していた。でも、みんなが僕をアンダーカットしてくるだろうと気づいて、『残り6分ある。こっちがアンダーカットしてやろう』と思ったんだ」
「そして、結果的にそれがうまくいった。全員が反応してくるのは分かっていたから、最初のラップでしっかり前に出る必要があった。今日はそれが功を奏したけど、少し運も良かったと思う」
「また、ずっと言い続けていることだが、東京でも、その次の上海でも選手権リードを広げるために攻め続ける必要がある。上海でも、チャンピオンシップは意識せずに通常通りのやり方で臨むつもりだ。そこで結果が出たら、ようやく今のリードについて考え始めてもいいかもしれないね」
■2位 パスカル・ヴェアライン(タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム)
「全体として今日は大事な一日だったと思う。昨日は本当に難しいコンディションだったからね」
「今はまだ少し悔しさが残っている。というのも、もっと良い結果が出せたはずだと思っているから。でも、オリ(ローランド)がアタックモードに入ったときは、自分のポジションを守る術がなかった」
「ただレース中、自分はできるかぎりの正しい判断をしたと思うし、どこを改善できたのかは今後しっかり分析する必要がある。でも、それでも2位は良い結果だし、ダン(ティクタム)が3位に入ったこともあり、ポルシェにとってはとても強い一日になった。それがチーム全体を前向きな気持ちにさせてくれる」
■3位 ダニエル・ティクトゥム(クプラ・キロ)
「すごくいい気分だよ! すでに『あれをやっていれば』『これをやっていれば』勝てたかも知れないという考えも浮かんできているが、全体的には本当に満足してるし、チームにとって大きな後押しになる結果だよ」
「今シーズンはこれまで、なかなか大きなブレイクスルーがなかったが、今回で苦しい時期を抜けられたのではないかと思っている。今はどんなコンディションでも安定してトップ争いができているし、チームもこの週末はほぼ完璧な仕事をしてくれたから嬉しいよ。これ以上、自分にできたことはあまり多くなかったかな」
「結構長い時間、先頭に立たされていたけど、あれは正直あまり理想的じゃなかった。その後、パスカル(ヴェアライン)と一緒にアタックモードを取りに行ったときに、オリ(ローランド)が間に割って入ってきてしまったからね。ただ、自分たちにもっとできることがあったのかは正直分からない」
「戦略の違いで、今回は1位や2位には届かなかったけど、『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれたのはうれしいよ! みんな僕のこと嫌いだと思ってたのに!(笑)。本当にうれしいし、投票してくれた皆さんに感謝します。ありがとう!」
[オートスポーツweb 2025年05月19日]