Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)/2025スーパーフォーミュラ第5戦オートポリス 5月18日に行われた2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦オートポリス。HAZAMA ANDO Triple Tree Racingから参戦したJujuこと野田樹潤は決勝レースを19位で終えた。
自身2度目のオートポリスラウンドに臨んだJuju。17日土曜日は悪天候ですべてのセッションがキャンセルとなり、18日に予選と決勝が行われるワンデー開催へとスケジュールは変更された。
■昨年に続きぶっつけ本番で臨んだ予選。決勝はトラブルで思うように走れず
40分間、計時形式へ変更された予選では、「第3戦もてぎではブレーキトラブルがありましたが、みんな頑張ってくれて、今回はそのトラブルは全くなく走れました」と前戦で悩まされた問題は再発しなかったものの、今回は燃圧トラブルが発生。エンジンパワーが得られない状況ながらも燃料を積んだ状態でどうにかアタックを実施したJujuは、計4セットのニュータイヤを投入するも22番手と最後尾からのスタートとなった。
「前日のフリー走行もなく、ぶっつけ本番の予選でした。計時形式については、良いか悪いかで言えばいつも通りの方が良いのですが、昨年のオートポリスではフリー走行でトラブルが出てしまい、今回と同様にぶっつけ本番で通常の予選に臨んだので、その時よりかは今日の方が良かったですね」とJujuは予選を振り返った。
「でも、予選でトラブルが発生したことを鑑みれば、本来であればもう少しいいタイムが出せたかもしれません。今シーズンは予選でのポジションを上げたいという気持ちが大きかっただけに、トラブルが出たことは悔しいです」
午後の決勝では、燃圧トラブルに加え、タイヤのウォームアップにも問題を抱えるというさらなるに苦難が降りかかった。
「リヤタイヤの温度が上がらず、逆にフロントは他車よりも上がってしまいました。これは予選でも出た傾向でしたが、特にレースで顕著でした。ウォームアップの時点でフロントが熱くなりすぎてアンダーが強くなり、逆にリヤは最後までタイヤがタレないほどずっと走り続けても温まらない状態でした」
「他のマシンは一発の速いタイムを出してから徐々に落ちていきますが、本来タイムを出したい状況でリヤタイヤが活きていないため、速いラップタイムが出せず、終始一定のタイムで走るような状態でした」
マシンバランスに起因すると思われるこの問題は、11周目にピットインしてタイヤを変えても改善しない。苦戦を強いられることになったJujuだが、リヤタイヤのデグラデーションが少ないこともあり、終盤には周りのマシンより速いラップタイムを刻む場面もあった。
41周のレースを完走したJujuは、19周目にZ.オサリバン(KONDO RACING)が、27周目にトップを走行していた岩佐歩夢(TEAM MUGEN)がリタイアし、20番手でチェッカーを受けると、小出峻(San-Ei Gen with B-Max)に10秒ペナルティが科せられたことで、19位でオートポリスラウンドを終えた。
「燃圧のトラブルが完全に直っていない状況でもなんとか最後まで走り切ることはできました」と語るも今回苛まれたタイヤのウォームアップの問題については、「このようなことは初めてです。原因はわかりませんが改善しないといけません」と振り返ったJujuは「すごく悔しいレースになってしまいました」と決勝レースを総括した。
「まだポイント獲得を諦めていません。次は富士テストなので、そこで色々なことを調整して、続くレースで入賞できるように頑張りたいです」
もてぎラウンドに続き、今大会もトラブルに悩まされながら完走を果たしたJujuは、昨年のデビュー戦から安定して連続完走記録を『14』に伸ばしたものの、消化不良は否めない結果となった。富士テストで解決の糸口を見出せるか、後半戦でポイント獲得を狙うための重要な鍵となりそうだ。
[オートスポーツweb 2025年05月19日]