
5月16日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ制作・日本テレビ系)でのやりとりが波紋を呼んでいる。
この日の放送では14日に埼玉県三郷市で発生したひき逃げ交通事故について取り上げられた。事故はSUVタイプの自動車が小学生の列に突っ込むもので、男児1名が重傷、3人が怪我を負った。運転手の男性はその場から逃走し、自動車は現場から約2キロほど離れた駐車場で見つかっている。警察は車に同乗していた中国籍の男性から事情を聞いていたが、18日朝に運転手の中国籍の男性が出頭し逮捕されたと報じられている。
《コメンテーターをやる資質ない》
番組では、事故当時に同乗していた運転手の男性が、笑いながら「大丈夫?」と子ども達に声をかけていたという通報者の証言が取り上げられた。
MCの宮根誠司は「子どもさんに大きな怪我をさせてるときにゴメンねってするかな」とその対応に疑問を呈すると、コメンテーターを務めるガダルカナル・タカは「文化的な違いを感じるというか、凶悪犯という感じもどこまでどうなんだろう」と発言し、悪質性はなさそうだという私見をコメント。
さらに宮根は「仮に外国人だとすると、ことの重大性がわかっていなったかも」と“接触した程度”と軽い認識だったのではないかとコメント。“文化的な違い”を強調するようなやりとりをしていたのだ。
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このやりとりにネット上では疑問の声が相次いでいる。
《人轢いて文化的な違いがあるのかもとか意味がわからない》
《自分の子どもが車にひかれて、「文化的な違いだから仕方ない」て言って許せるとしたら、そいつは親の資格などないし、日本のTVでコメンテーターをやる資質もない》
《文化的な違いで子ども轢いて笑って逃げるなら、他文化受け入れるべきじゃ無いでしょ》
当然ながら、仮に“文化的な違い”があったとしても、ひき逃げ行為は許されるものではないといった厳しい声が並ぶ。さらに、外国人を擁護しているのではなく、かえってバカにしているのではないかといった声も聞かれた。
《ミヤネ屋のひき逃げのコメント、文化的な違いかも…とか外国人に気を遣って発したんだろうけど、実際には相手の国には刑法という文化がなくて、日本のような(豊かな)文化社会を知らないかもっていう意味になるから、普通に外国人を未開人としてバカにしてるようにしか聞こえない》
こうした声が聞かれる理由を放送作家が語る。
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「日本には外国人の方がかなり増えており、ゴミ出しのルールなど、様々なトラブルが報告されています。そうした問題には少なからず“文化的な違い”は存在するため、取り上げる場合には慎重に扱う場合もあります。
しかしながら、交通ルールや犯罪にまで“文化的な違い”を当てはめてしまうのは考えものです。多方面に配慮した結果、よく分からない流れになってしまったのが実情なのでは」
『ミヤネ屋』は2006年7月に放送がスタートし、今年は20年目に突入した老舗番組だ。情報番組としての資質が問われる。