豊田織機、TOB受け入れ=非上場化へトヨタが月内にも実施
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2025年05月19日 22:01 時事通信社

トヨタ自動車グループの豊田自動織機が、トヨタやグループ企業などによるTOB(株式公開買い付け)を受け入れる方針を固めたことが19日、関係者への取材で分かった。トヨタなどはメガバンクの融資も活用して月内にも実施し、豊田織機の非上場化を目指す。
豊田織機はトヨタグループの源流と位置付けられる企業。トヨタが株式の約24%、グループのデンソーが約7%、豊田章男氏が会長を務めるトヨタ不動産が約5%を保有する。豊田織機の時価総額は19日時点で約5兆4000億円に上り、買収総額はそれを上回る公算が大きいが、資金の確保に一定のめどが立ったとみられる。
一方、豊田織機はトヨタ株を約9%、デンソー株を約5%保有し、近年は株主の海外投資ファンドから資産の有効活用などを強く要求されている。非上場化により、経営の自由度を確保することなどを狙っている。
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