
訪問介護の現場で「賞味期限が2年も過ぎたマヨネーズ」を利用者と相談の上で廃棄したら「そんな勝手なことをするのは、あなただけ」と上司に叱責されたという経験談が寄せられた。
訪問介護の事業所で働いていたという40代女性は、その上司と同行研修に行った時から違和感を覚えていたようだ。
「食事に関する要望を受けた際、上司は利用者さんに『私たちは介護士で家政婦ではない!介護保険、国のお金で働いている』と強い口調で言い放ちました」
これを利用者本人の前で言い放つというのだから驚く。「上司がこんなんで大丈夫か?」と女性は不安になったというが、これはまだ序の口に過ぎなかった。(文:林加奈)
「しんどいから利用者宅で寝させてもらった話を武勇伝のごとく披露」
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女性によると、その上司は行く先々の利用者やその家族について、「あのババア邪魔」などと、介護士とは思えないような陰口を繰り返していたという。他にも
「休憩時間以外は禁煙のはずだが、同行中の車で喫煙、挙句寝坊してサービスをすっぽかした話や、しんどいから利用者宅で寝させてもらった話を武勇伝のごとく披露してきました」
と、聞いているほうが恥ずかしくなるような痛々しいエピソードも明かした。そんな非常識な上司から、女性はあるとき激しく叱責されてしまう。
「利用者宅に賞味期限が2年過ぎたマヨネーズがあり、利用者さんに相談の上破棄したところ『そんな勝手なことをするのは、あなただけ。そんな勝手なことをする人は見たことない』と立たされて叱責」
食の安全を考えれば当然の対応だが、こうした当たり前なことでも勝手な行動とされてしまった。耐えかねた女性は、上司の問題行動をさらに上の上司に相談した。すると
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「どうも一般職員は問題と思っているものの、上層部問題なしとしているとのこと」
と、事態は好転しなかったらしい。結果「何のために介護をしているのかわからない事業所だったので、退職しました」と、当然の顛末をつづっている。
組織としての自浄作用が働かない環境では、真摯に働く職員が疲弊してしまうのは当然だろう。
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