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千葉県船橋市夏見台のアパートで20日、包丁を持った男性が7時間立てこもり、辺りはものものしい雰囲気に包まれた。住民の安全確保のため、行政は対応に追われた。
現場は東武野田線・馬込沢駅から南に約1・1キロにある2階建てアパートの一室。報道陣は50メートル離れた場所から、事態を見守っていた。
午後1時すぎ、黒いヘルメットに防弾チョッキを身につけた警察官約10人がかがみながらアパートに近付き、姿が見えなくなった。数十分後、母親と妹を監禁した疑いで現行犯逮捕された和田敢士(かんじ)容疑者(32)が捜査員に連れられ、車に乗り込んだ。県警によると、室内には灯油がまかれた跡があった。
同じアパートに住む50代男性は「家で寝ていたら警察から連絡があって驚いた」。和田容疑者の一家と付き合いはなく、家族構成も「知らない」と話す。
船橋市消防局は、警察から「灯油を部屋にまく立てこもり事件が発生」との一報を受けて、消防車4台と救急車2台を現場近くで待機させた。
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近くには市運動公園があり、市は陸上競技場と野球場の営業を中止。公園内の広場で幼稚園の遠足が予定されていたが、連絡して取りやめてもらったという。
また、市教育委員会は近隣の小学校6校と中学校2校に集団下校や保護者との連携、見守りなどを行うよう連絡。事件解決後に小学校6校が念のため集団下校を実施した。【高橋晃一、石塚孝志、中村聡也】
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