ウー・ウェンさんが教える「基本の中華粥」レシピ お米の量半分で節約にも!

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2025年05月21日 11:10  web女性自身

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「備蓄米が出たというニュースを見て、お米を買いにきましたが、値段は下がるどころか、前より上がっていますね。今日は買うのをやめときます」



都内のスーパーの米売場で話を聞いた60代の女性は、深いため息をついてパン売場に向かった。米の価格高騰が止まらない。



農林水産省によると、全国のスーパーで4月21日から27日に販売された米の平均価格は5キロあたり消費税込みで4233円に。これで17週連続の値上がりに。前年同期の価格(2088円)と比べると、2倍以上の水準が続いている。



「米という主食が1年間で2倍超も価格が上がれば海外では暴動が起こってもおかしくないレベルです。3月に政府が備蓄米を放出しましたが、5月1日時点で、卸売業者に出荷できたのは29%にとどまり価格の高止まりが続いています。石破茂首相は米の価格を下げるよう自民党の小野寺五典政調会長に指示していますが、石破政権としては米高騰に打つ手がなく、米の価格が大きく下がる展開は考えにくいです」



そう語るのは、節約アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さん。米は日本人にとって“ライフライン”。その価格の高騰は家計に大きくダメージを与える。



丸山さんがこう続ける。



「お茶わん1杯は約150グラムで、炊く前の精米で約65グラム。5キロ4233円(4月27日までの1週間)だと『お茶わん1杯=55円』になります。数年前の1杯20〜30円の水準から大きく値上がり、たとえば1斤200円(6枚切り)の食パンは1枚あたり33円になり、一食あたりでは米のほうが高くなるという現象が起きています。



“お茶わん1杯55円”の今、1日2回、夫婦でご飯を食べた場合、月に6820円の出費。家族3人だと10230円にのぼります」



この時代、ご飯を炊く回数を減らして、パンやパスタにしようと思う人も多くなりそうだが、やはり主食である米でないと食べた気がしない、という人も少なくない。



「私が生まれた北京では、おかゆはご飯と同じ主食です。米高騰の今、米の使用量を少なくしながらも、おいしく、体に優しい中華粥を活用しましょう」



そう語るのは「ウー・ウェン クッキングサロン」主宰のウー・ウェンさん。医食同源が根づいた中国の家庭料理と文化を伝えるウーさんは、近著の『ウー・ウェンの蒸しもの お粥』(高橋書店)でも中華粥の魅力を伝えている。とはいえ中華粥は作るのに手間がかかりそう……。



「多くの日本人がイメージしている中華粥は、中国・南方の細長くてパサパサした長粒種で作られているもの。おかゆに向かない米のため長時間炊いたり、具入りや味つけをしたりします。一方、北京で食べている米は、日本と同じ短粒種で、粘りがあっておかゆ向き。作り方も日本のおかゆと大きな違いはありません。



異なるのは水の量。ご飯はふつう米1に対して水1で炊きますが、北京式の中華粥では水の量を6〜15ぐらいで炊きます。というのもおかゆを食べることを中国語では、飲むという意味の『喝』という字をつかって『喝粥(ホアージオウ)』と言います。おかゆは軟らかい米を食べるものではなく、栄養豊富な水分を飲むものと考えられているのです」(ウーさん)



そこでウーさんに、おいしいおかゆの作り方を教えてもらった、注目してほしいのが米の使用量。「基本の中華粥」のレシピ(2〜3人分)で使う米は100グラム。1人前の米は33グラムになり一食あたり28円に。1日2回、2人で1カ月食べた場合で3472円。月約3300円もお得に。3人家族では月5000円も食費を抑えられることになるのだ。

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