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タクシーの乗客に睡眠薬を飲ませて性的暴行を加えたとして、警視庁捜査1課は21日、東京都江戸川区春江町1の元タクシー運転手、田中敏志被告(54)=不同意わいせつ罪で起訴=を不同意性交等や性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いなどで再逮捕した。
警視庁は、田中容疑者が2012年以降、飲酒した女性客を狙って睡眠薬を飲ませ、10人以上に性的暴行を繰り返したとみて調べる。
再逮捕容疑は24年7月、都内などで、自身が運転するタクシーに乗車した20代女性に睡眠薬を飲ませて意識を失わせ、女性宅に侵入。性的暴行を加えて、その様子を撮影したとしている。「覚えていない」と容疑を否認しているという。
警視庁によると、女性は飲酒をした後に1人でタクシーに乗車し、田中容疑者から水や睡眠薬を渡されて、飲まされたとみられる。車内のドライブレコーダーには記録媒体が入っておらず、被害が発覚しないようにしていたとみて調べる。
田中容疑者のスマートフォンには被害者の身分証や性的な画像が保存されていた。押収したスマホや記録媒体からは、被害者が特定できないものを含めて08年以降に撮影されたとみられる女性約50人分、約3000の性的な静止画や動画が確認された。処方薬を含む睡眠薬約60錠も見つかっており、警視庁は入手方法などを調べる。
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田中容疑者は24年8月に東京都渋谷区内で10代の女性客に睡眠薬を飲ませて現金4万円などを奪ったとして、24年10月に警視庁に昏睡(こんすい)強盗容疑で逮捕され、処分保留となっていた。その後、別の女性に対する不同意わいせつ容疑で他県警に逮捕、起訴されていた。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅】
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