ガソリン価格の高騰を受け、ガソリン税の暫定税率を廃止しようという論議が活発です。
ガソリン税は本来1リットル当たり28.7円ですが、1974年から暫定的に25.1円が上乗せされ、以来50年以上“暫定”が続く状態です。昨年末、与党は暫定税率廃止に合意しましたが、廃止の時期は明言しませんでした。5月22日からガソリン代を10円下げる補助金施策を始め、暫定税率の論議はうやむやのまま立ち消えるのを待っているのでしょう。
ほかにも自動車関連には多くの税金がかかっています。ガソリンの本体価格にガソリン税などをのせ、さらに消費税がかかる二重課税も大問題ですが、目前に迫るのは自動車税でしょう。毎年5月にマイカー保有者が納める税金です。
自動車税は車の用途や排気量などで決まり、1年分を一括払いします。自家用車の場合、排気量が1.5リットル以下で、新車登録が2019年10月以降の車なら3万500円、それ以前なら3万4千500円です。
■キャッシュレス決済には納税証明書が発行されない
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自動車税は銀行やコンビニなどで納付書を提示し現金で納める方が多いと思いますが、最近はクレジットカード(以下、クレカ)やスマホ決済も可能になりました。
クレカ決済のメリットはポイントが付くことですが、手数料がかかることに注意が必要です。手数料は支払う金額によって異なり、3万円台なら288円、4万円台なら370円です。
自動車税が3万500円の場合、ポイント還元率が1%のクレカなら305ポイントが付与され、手数料は288円ですから、わずかにお得。ポイント還元率0.5%のクレカで153ポイントの付与では手数料が上回るため損です。
なかには通常の買い物は1%還元でも、税金など公共料金はポイント還元率が下がる場合も。使うクレカを吟味してください。
いっぽうスマホ決済は手数料無料が多いものの、税金などはポイント付与の対象外がほとんどです。現金納付とお得度は同じですが、自宅からいつでも払えて便利です。
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またd払いでは、税金などを請求書払いで1万円以上払った方から抽選で最大1万ポイントもらえる期間限定のキャンペーンを実施中です。1等に当選すれば1万円相当のポイントがもらえ、はずれても利用者全員で1千万ポイントを山分けするようです。
しかし、自動車税のキャッシュレス決済には注意点があります。車検などに必要な「納税証明書」が発行されないことです。
近年は「自動車税納付確認システム」で納税が確認できるため、車検時に納税証明書は原則不要です。とはいえ、システムに反映されるまで3日〜1カ月かかるようです。こうしたタイムラグは自治体によりますが、車検の期日が迫っている方は気をつけてください。
家計が厳しいなか、ポイントも大切な資金の一部です。ポイント獲得のために無駄遣いするのは本末転倒ですが、必ず支払う税金などはお得な払い方を探しましょう。
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