英経済紙「約192億円の損失」…来季欧州カップ戦出場権を失ったマンU、莫大な額の経済的損失か

　21日（現地時間）に行われたUEFAヨーロッパリーグ（EL）決勝でトッテナムに0−1で敗れたことで、マンチェスター・ユナイテッドは来季の欧州カップ戦出場の機会を失った。またしても失意のままシーズンを終えることになった“赤い悪魔”を待ち受けるのは、厳しい財政面のやりくりとなるかもしれない。

　マンチェスター・Uにとって、EL決勝の敗北は来季のUEFAチャンピオンズリーグ（CL）出場権獲得を逃すことにつながった。それだけでなく、マンチェスター・Uはプレミアリーグで16位と惨憺たる順位に落ち込んでいるため、すべての欧州カップ戦の出場権を失っている。イギリスの経済紙『フィナンシャル・タイムズ』は22日（現地時間）、マンチェスター・Uが欧州カップ戦不出場により「1億ポンド（約192億9,900万円）の損失を被ることになる」と試算。また「EL決勝で敗れたことを受け、マンチェスター・Uの株価はニューヨーク市場の早朝取引で約7.8％下落し、億万長者のオーナーであるグレイザー家とジム・ラトクリフ氏にさらなる打撃を与えた」と伝えている。

　さらに、イギリスメディア『スカイスポーツ』は22日（現地時間）、サッカー財務専門家のキーラン・マグワイア氏のコメントを掲載した。同氏は、マンチェスター・Uが今季に多額の資金を投入してチーム刷新を図った点について触れ「すでに契約した選手の移籍金についても、かなりの額の未払い金がある。これらの分割払いだけで3億ポンド（約578億9,200万円）以上を支払わなければならない」と指摘。「来季は財政規模を縮小せざるを得ないだろう」と予測した。

　一向に輝きを取り戻すことができない名門。果たして、来季は限られた予算の中で好結果を出すことができるだろうか。