B・フェルナンデスの獲得を目指すアル・ヒラル…巨額オファーの“返答期限”を5月末に設定か

　マンチェスター・ユナイテッドに所属するポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスの獲得を目指すアル・ヒラルが、オファーの返答期限を5月末に設定したようだ。23日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。

　現在30歳のB・フェルナンデスは、2020年1月にスポルティングからマンチェスター・ユナイテッドへと完全移籍。シーズン途中の加入ながらすぐさま司令塔としての地位を確立し、これまで公式戦通算289試合出場98ゴール82アシストを記録中だ。その貢献度の高さから、ファンが選ぶ年間最優秀選手賞を通算3度受賞。今季も主将としてチームを牽引しており、シーズン途中に指揮官が交代する難しい状況のなか、公式戦56試合出場19ゴール17アシストと大車輪の活躍を見せている。

　今シーズンは開幕直後から不振に陥ったマンチェスター・ユナイテッド。ルベン・アモリム監督への指揮官交代後も調子が上向くことはなく、プレミアリーグでは最終節を前にして16位に沈んでおり、クラブ史上最低順位を更新してシーズンを終えることが決まっている。また、今季唯一タイトル獲得の可能性が残されたヨーロッパリーグ（EL）も決勝でトッテナムに敗戦。これにより、来季は11年ぶりに欧州大会の舞台から遠ざかることになった。

　そんななか、サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ヒラルがB・フェルナンデスの獲得を画策。マンチェスター・ユナイテッドとの現行契約を2027年まで残す同選手に対し、契約金およびボーナスを含む最大6500万ポンド（約125億円）の3年契約を準備しているとも報じられており、その移籍金は約1億ポンド（約193億円）とも噂されている。

　また、EL決勝後にはB・フェルナンデス自ら去就について言及し、「クラブから『もう君は出ていく時だ』と言われない限り、僕はここにいると言い続けてきた。ここで多くのことを成し遂げ、再びクラブを黄金時代へと導きたい」と述べた一方、「クラブが経済的な判断をしなければならず、そのような理由で別れる時が来たと考えるなら、それはそれで仕方ないことだ。フットボールは時としてこういうものなのだから」とマンチェスター・ユナイテッド側の意向を尊重する姿勢を示した。

　その去就に大きな注目が集まるポルトガル代表MFだが、『デイリー・メール』はアル・ヒラルが近日中にB・フェルナンデス獲得に向けた最終オファーを提示すると指摘。アル・ヒラルが72時間以内の返答を求めると説明しながら、回答期限を5月末と主張した。なお、欧州大会への出場権を逃したことでマンチェスター・ユナイテッドが受ける経済的損失は1億ポンド（約193億円）と伝えられている。果たして同クラブはどのような決断を下すのだろうか。