第109回インディアナポリス500マイルレース 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン) 5月23日(金)、インディアナポリス・モータースピードウェイで開催されている伝統のレース『第109回インディアナポリス500マイルレース』は、決勝前最後のプラクティスが行われる“カーブデイ”を迎えた。ファイナルプラクティスでトップタイムを刻んだのはジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。そして、自身3度目のインディ500勝利を狙う佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、次ぐ2番手タイムを刻んだ。
13日(火)に走行が始まった第109回インディ500は、いよいよ決勝前最後のファイナルプラクティス(カーブデイ)を迎えた。すでに、17〜18日(土、日)に行われた公式予選で決められたスターティンググリッドも発表されており、残る走行はこの日の2時間のみとなった。
この日は、11時から13時まで2時間のセッションが用意され、決勝へ向けた最後のセットアップ調整が進められた。各チームはここで決勝用のセットアップを試し、ロングランでの安定性やトラフィックのなかでの挙動の確認がメインになる。
そのなかでトップタイムを記録したのは、予選前にマシンの改造を違反と判断されたニューガーデン。その代償に最後尾グリッドからのスタートを言い渡されているが、彼はファイナルプラクティスで225.687mphをマークし、2連覇中の王者らしい強さを発揮している。
これに続いたのは佐藤琢磨で、225.415mphを記録。予選で最前列2番手を確保した琢磨は、決勝前のファイナルプラクティスでもトップと僅差の2番手につけた。しかし、セッション終盤にマシントラブルが発生し、バックストレッチでスローダウンする場面も見られた。
そして、今大会のポールポジションを獲得したロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)は、29番手タイムとなる220.987mph。予選ではルーキーらしからぬスピードを見せつけたが、決勝本番ではどのようなパフォーマンスを見せるか。またシュワルツマン、琢磨と並んで最前列からスタートするパト・オワード(アロウ・マクラーレン)は8番手につけ、タイムは224.159mphを刻んだ。
シリーズリーダーであるアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)は14番手で、223.335mphを記録。選手権リーダーであり、オーバル初勝利も期待されるなか、同列のライバルと比べるとやや苦戦している印象だが、決勝本番のペースに注目したい。
そのほか、パロウの僚友スコット・ディクソンが3番手につけ、4番手には琢磨の僚友デブリン・デフランチェスコが続くなど、ホンダ勢の好調が伺える。シボレー勢としては、首位ニューガーデンと5番手のウィル・パワーらのチーム・ペンスキーが筆頭となり、アロウ・マクラーレンやA.J.フォイト・エンタープライゼスのマシンが次ぐスピードを見せている。
佐藤琢磨の3勝目に注目が集まる第109回インディ500。いよいよ迎える200周の決勝レースは、25日(日)の12時(日本時間26日(月)の1時)にスタートする予定だ。
■Extended Highlights | 2025 Indianapolis 500 - Carb Day Practice | INDYCAR SERIES
https://www.youtube.com/watch?v=XFLRag-wHgU&t=29s
[オートスポーツweb 2025年05月24日]