最終節で勝利を収めたインテル [写真]=Getty Images セリエA第38節(最終節)が23日に行われ、コモとインテルが対戦した。
ここまで37試合を消化したリーグ戦で23勝9分5敗を記録し、勝ち点「78」の2位につけるインテル。セリエA連覇を目指して開幕を迎えた同クラブはシーズン序盤から好調を維持し、首位ナポリと勝ち点差「1」で最終節を迎えた。しかし、2−2のドローとなった前節終了間際にシモーネ・インザーギ監督が退席処分を受け、今節はベンチ入りが禁止に。指揮官を欠いた状況でコモとの大一番に臨んだ。
試合は立ち上がりの4分にインテルがチャンスを作り出す。GKを交えたビルドアップで攻撃を組み立て、自陣左サイドでボールを持ったカルロス・アウグストが縦パスを出す。ホアキン・コレアの落としからフェデリコ・ディマルコが中央のメフディ・タレミに繋ぎ、勢いよく前線に抜け出したディマルコへとリターンを送る。ボックス左角からアーリークロスを入れると、大外に飛び込んできたマッテオ・ダルミアンがダイレクトでシュート。ボールはGKの脇を通過したが、ゴールカバーに入った相手選手によって防がれた。
そんななか、20分にアウェイチームがスコアを動かす。ダルミアンのクロスから右サイドでコーナーキックを獲得し、キッカーを務めたハカン・チャルハノールが右足でアウトスイングのボールを供給。名手が入れた正確なクロスはゴール正面に飛び、待ち受けるステファン・デ・フライがフリーの状況でヘディングする。頭で合わせたシュートがネットを揺らし、インテルが先制に成功した。
すると、45分に大きなターニングポイントが訪れる。左サイドに流れてきたチャルハノールがスルーパスを出し、タレミがDFラインの裏へと抜け出す。コモのGKペペ・レイナが果敢に飛び出して対応を試みたものの、ペナルティエリア外で伸ばした右足がタレミと接触。オンフィールドレビューの結果、主審はレッドカードを提示し、コモは10人での戦いを強いられることに。このゲームが現役ラストマッチであるGKレイナは、不本意な形でピッチを去ることになった。
数的優位となったインテルは、後半開始早々の51分に貴重な追加点を挙げる。ハーフウェイライン左でデ・フライがマーカーに体を寄せ、流れたボールをニコラ・ザレフスキがキープ。引き取ったディマルコが前線に繋いで攻撃のギアを上げると、前を向いたタレミが左脇のコレアにラストパスを出す。ペナルティエリア内で冷静に切り替えして相手のタイミングを外し、最後は右足でシュート。確実にゴールへ流し込んでリードを広げた。
結局、そのまま試合は2−0で終了し、インテルがコモを撃破。しかし、同時にキックオフしたナポリもカリアリに勝利したため、インテルの2位フィニッシュが確定した。今後、インテルは今月31日にパリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝へと臨む。
【スコア】
コモ 0−2 インテル
【得点者】
0−1 20分 ステファン・デ・フライ(インテル)
0−2 51分 ホアキン・コレア(インテル)
【動画】デ・フライが決めたインテルの先制点!
🇮🇹逆転優勝へ🏆
チャルハノールのCKを
デ・フライが叩き込んだ!
首位・ナポリを勝ち点差”1“で追う
インテルは絶対に負けられない戦い
逆転優勝へ幸先良く先制✅
🇮🇹セリエA 第38節
🆚コモ×インテル
📺️#DAZN ライブ配信 pic.twitter.com/bV8Yh4Fd11— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 23, 2025