ノリスがコースレコード更新しモナコ初PP獲得。角田裕毅はQ3進出叶わず【予選レポート/F1第8戦】

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2025年05月25日 00:30  AUTOSPORT web

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2025年F1第8戦モナコGP 予選PPランド・ノリス(マクラーレン)、2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
 5月24日、2025年F1第8戦モナコGPの予選が行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)が自身通算11回目/今季2回目のポールポジションを獲得した。

 2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続いた。角田裕毅(レッドブル)は12番手となった。

 伝統のモンテカルロ市街地コースでを舞台に迎えた第8戦モナコGP。気温21度、路面温度41度、湿度62パーセントというコンディションで、最初の予選Q1は開始された。


■Q1:新人アントネッリがモナコの厳しい洗礼受ける

 狭く、小さなミスでガードレールにヒットしてしまう難コースのモンテカルロ市街地。18分間のQ1は全20台が走行するだけに、トラフィック(渋滞)やアクシデントによって満足なタイムを刻むことが特に難しいセッションとなる。

 セッション中盤、ピアストリが1分11秒385をマークし暫定首位につける。一方、角田の自己ベストは1分12秒397、Q2進出へ向けては厳しいポジションだったこともあり、角田は2セット目のソフトタイヤをQ1で投入することに。

 なお、アルピーヌ勢は当初ミディアムタイヤ(イエロー/C5)を履いてアタックに臨んだが、フランコ・コラピント(アルピーヌ)が19番手、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)が20番手と沈んだこともあり、セッション後半にソフトタイヤ(レッド/C6)に履き替える。

 セッション終盤、3回のフリー走行いずれもトップタイムを刻んでいたルクレールが1セット目のソフト(9周走行)のタイヤで1分11秒229をマークし、そのままQ1をトップで終えた。

 Q1の2番手は0.056秒差のノリス、3番手は0.079秒差のピアストリとなった。角田は最後のアタックで1分11秒800を刻み、10番手でQ2進出を果たした。なお、10番手ではあったが、16番手ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)とのギャップは0.102秒と僅差だった。

 Q1敗退は16番手ボルトレート、17番手オリバー・ベアマン(ハース)、18番手ガスリー、19番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、20番手コラピントの5台となった。ソフトタイヤに履き替えたアルピーヌ勢はポジションを上げることが叶わずに終わった。

 なお、チェッカーが振られるなかアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がターン10でガードレールにヒットしてマシンを止めた。アントネッリは15番手でQ2進出を決めていたが、これで予選を終えることになった。


■Q2:角田裕毅が敗退。レーシングブルズが揃ってトップ10入り

 15分間のQ2、フェラーリ勢とウイリアムズ勢、ラッセルはミディアムタイヤでコースイン。しかし、そんなラッセルがマシントラブルによりターン9(トンネル)でマシンを止め、セッションは残り10分8秒時点で赤旗中断となった。

 なお、この赤旗導入前にはノリスが1分10秒959をマークし暫定首位に浮上。0.165秒差の2番手にフェルスタッペン、0.355秒差の3番手にミディアムタイヤのルクレールが続いた。

 新品ソフトを履いていた角田は赤旗時はウォームアップ中だったが、セッション再開を迎えると2セット目のソフトを投入。なお、ウイリアムズ勢は新たにユーズドのミディアムタイヤに履き替え、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はリスタート後から皮剥き済みのミディアムタイヤを履いた。

 セッション前半に暫定首位につけたノリスのスピードは健在で、セッション後半も1分10秒570をマークして首位を堅持すると、そのままQ2をトップで終え、この週末初めてルクレール以外のドライバーがセッション首位となった。

 ルクレールは0.011秒差の2番手、ウイリアムズ勢は終盤ソフトに履き替え、アルボンがセクター1最速を刻み0.162秒差の3番手となった。

 以下、4番手ピアストリ、5番手フェルスタッペン、6番手ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、7番手アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、8番手にミディアムで自己ベストを刻んだアロンソ、9番手リアム・ローソン(レーシングブルズ)、10番手エステバン・オコン(ハース)がQ3進出を果たした。

 Q2敗退は11番手サインツ、12番手角田、13番手ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、14番手にマシンを止めたラッセル、15番手にQ2未出走のアントネッリという5台となった。角田はフェルスタッペンから0.540秒差、10番手オコンから0.153秒差で予選を終えた。


■Q3:ノリスが今季2度目のPP獲得。地元ルクレールは0.109秒届かず

 ポールポジションを決める最終Q3は12分間。序盤から新品ソフトを履いたのはルクレール、ノリス、ピアストリ、フェルスタッペンの4台。一方、アルボンとオコンの2台は新品ミディアムを履いた。

 ノリスはQ3最初のアタックから1分10秒464をマークし首位につける。0.067秒差の2番手にピアストリ、0.189秒差の3番手にルクレールが続き、ポールポジション争いはこの3台に絞り込まれた。

 2セット目のソフトに履き替えたマクラーレン勢は渾身のアタックを見せた。ノリスが1分10秒125を刻むと、0.015秒差の2番手にピアストリが続く。さらに終盤も見応えのあるアタック合戦は続き、ルクレールが1分10秒063を記録し、暫定首位に浮上すると地元ファンの歓声が轟いた。

 しかしその直後、ノリスが0.109秒ルクレールを上回った。ノリスはモンテカルロ市街地コースの新たなコースレコードとなる1分9秒954で、自身通算11回目/今季2回目のポールポジションを獲得した。ノリスにとってはモナコ初ポールとなる。

 ノリス、ルクレールに続く3番手にはピアストリが続いた。以下、4番手ハミルトン、5番手フェルスタッペン、6番手ハジャー、7番手アロンソ、8番手オコン、9番手ローソン、10番手アルボンとなった。

 2025年F1第8戦モナコGP、78周の決勝レースは25日の日本時間22時(現地時間15時)にスタートが切られる予定だ。

[オートスポーツweb 2025年05月25日]

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