高橋正文さん(仮名・45歳) 収入を増やしたい、スキルを磨きたい、特技を活かして仕事をしたい……。副業を始める理由は人それぞれだが、高橋正文さん(仮名・45歳)は、「いずれサラリーマンを辞めたくて……」いろいろな副業にチャレンジしているという。
◆初めて挑戦した太陽光発電投資に成功
「高校卒業後、製造業の会社を転々としてきた」と語る高橋さん。現在は、1年半前に正社員として雇われた会社で働いており、月収は40万円程度。
専業主婦の妻と春から中学校に進学する子どもが1人いて、今すぐサラリーマンを辞められるわけではないが、自由な生活を夢見て12年前からさまざまな副業にチャレンジしてきた。
「最初に始めたのは自宅の太陽光発電投資です。初期費用に400万円ほど必要でしたが、20年に渡って年50万円の利益が出るということで始めました。12年続けて、トータルで1000万円近い利益が出ています」
初めての副業に成功した高橋さんは、その後、土地付きで購入した太陽光発電投資、不動産投資、AmazonやeBayでの物販、古着販売などにチャレンジしたという。
◆数々の副業で成功と失敗を重ねる
数々の副業を行う中で、自宅の太陽光発電投資のように成功したものもあれば、「逆に失敗したものもあった」そうだ。
「不動産投資は、最初に購入した1LDKのマンションで成功したので、ワンルームの物件やマンション経営にもチャレンジしました。でも、ワンルームは完全に失敗でしたね……。1LDKの物件と比べてライバルが多くて、なかなか契約が決まらなくて苦労しました。
1棟買いした8350万円のマンションも、1階で営業していると聞いていた居酒屋が実は営業しておらず、しかもスケルトン物件だったのと、家賃滞納者がいて最初はたいへんでしたよ。
1LDKのマンションを担当してくれた営業マンが独立して紹介してくれた物件だったので、信じて任せきりにしていた私も悪いのですが、何とか立て直しは収入を黒字化できるようになりました。不動産関連は、ローン返済と税金を差し引いて月7万円程度の収入があります」
AmazonやeBayでの物販も、月に数万円程度の収入はあったというが、思ったように売上を伸ばすことができず、現在は手を引いているそうだ。
◆250円で仕入れた古着が30万円に!
そんな高橋さんが今、特に力を入れているのが古着販売だ。
「古着販売は、知り合いの紹介で’23年9月に始めました。私が古着を仕入れているサービスは仕入れゼロ円、初期費用もゼロ円と、ノーリスクで始められるプランがあるのが大きな魅力です。アパレル関連の知識はなかったものの、妻の協力もあり、毎月に数万円転移で売上が伸びていきました」
古着販売に手応えを感じた高橋さんは、’24年1月にプランを変更。仕入れの値段はゼロ円から1着250円に上がったものの、高値で売れる商品を自分でピックアップできるようになり、すぐに月25万円の売上を記録。15万円ほどの利益を得たという。
「今年の1月には、250円で仕入れたアルニスのジャケットが30万円で売れました。私の売上も最高額を更新し、1月は売上が45万円、利益は35万円になりました」
◆副業を始めるならリスクの少ないものを選ぶべき
高橋さんは、古着販売の強みを「圧倒的にリスクが低いこと」だと指摘し、こう続けた。
「商品のピックアップや撮影、梱包、購入者とのやり取りなど、もちろんたいへんな作業は多いですが、古着販売は仕入れや初期費用がゼロで始められるところもあります。副業を始めるときは、とにかくリスクを減らすべき。
そのうえで、いろいろな副業にチャレンジしてみて、自分にあった長く続けられるものを選ぶのが成功する秘訣だと思います。古着販売は、私のように知識が無くても始められるのも魅力ですね。売れ筋の商品や相場は、メルカリなどをチェックすれば確認できますから。
特に服好きの方にはオススメですよ。250円で仕入れた商品は、売らずに私物として使うこともできるので、うちでは妻が気に入った商品を愛用しています(笑)」