長岡市出身の女子プロテニス選手、内藤祐希(24=岩塚製菓)がシーズン後半の飛躍を誓った。25日、一時帰国した地元でインタビューに応じた。現在スイスに拠点を置いて転戦中。プロ6年目を迎えた今季は積極的に大会出場を重ねて実力アップに励んできた。今秋、上位大会参戦に照準を合わせている。【取材・構成=斎藤慎一郎】
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−長岡での過ごし方は
内藤 今回は4カ月ぶりの帰国で、1週間ほど実家でリラックスしました。(長岡開催の音楽イベントの)「米百俵フェス」を見に行ったり、アルビレックス新潟と湘南の試合を観戦したり。リフレッシュできました。
−直近では4月の国際テニス連盟(ITF)の女子ツアー下部大会「アンタルヤ・シリーズ」(トルコ・アンタルヤ)の女子ダブルスで、サラ・ドルス(スペイン)と組んで同ツアーの同種目通算11度目の優勝
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内藤 下部大会なので、きっちり勝たなければという試合でした。今年は多くの大会に出て試合数をこなすことに重点を置いています。1月から14大会に出ました。3月の頭から4月終盤にかけては7大会連続で。
−試合を重ねる狙いは
内藤 昨年は上位大会の1、2回戦で負けることが多かったので、今年はまず下位の試合でリズムをつかもうと。でも、ちょっとやりすぎました。きつかった(笑い)。おかげで体力はついたし、ケガをしにくい体になった。シーズン後半はレベルの高い試合に出ていこうと思っています。
−今年がプロ6年目
内藤 もう5年が過ぎたか、という感じです。ジュニアの時は練習して試合に出て、という感じでした。今は周囲の方々の支えのありがたさを実感しています。1月に地元の岩塚製菓さんとスポンサー契約を結んでいただきました。長岡に帰るたびにたくさんの方が声をかけてくださる。感謝しています。
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−プレーの変化は
内藤 ストロークプレーが軸ですが、粘るだけでなく最近は攻める形を練習しています。自分が主導権を握るように。頭の中の整理はできています。ランキングばかりを見るのではなく、技術やフィジカルの向上に視点を当てて成長したい。
−今季後半の目標は
内藤 具体的なスケジュールは決めていませんが、9月に全米オープンの予選があるので、まずそこに出場できるように頑張りたいです。いずれ4大大会(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米)の本選に出ることが目標。24歳の今はそのための我慢の時です。
◆内藤祐希(ないとう・ゆうき)2001年(平13)2月16日生まれ、長岡市出身。新潟大付長岡小2年からテニスを始める。新潟大付長岡中から開志国際に進学。18年のユース五輪(アルゼンチン)の混合ダブルス優勝、全仏オープン・ジュニア女子ダブルスで準優勝。同年の新潟県スポーツ賞を受賞した。19年にプロに転向。20年に全豪オープン予選に初出場し2回戦敗退。163センチ。
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