前半で退場処分を受けたGKマルティネス[写真]=Getty Images プレミアリーグ第38節が25日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドとアストン・ヴィラが対戦した。
一斉開催となった最終節。今シーズンは苦しみ続けた16位のマンチェスター・ユナイテッドが大混戦のチャンピオンズリーグ(CL)出場権争い中の6位に位置しているアストン・ヴィラをホームに迎えた戦い。マンチェスター・ユナイテッドはヨーロッパリーグ(EL)決勝でトッテナムに敗れてCL出場権を逃すことに。アストン・ヴィラは、最低でも引き分けた上で他会場の結果を待ちたい試合だ。
3連敗、8戦未勝利と苦しいマンチェスター・ユナイテッドはホーム最終節でしっかり勝利したいところ。アレハンドロ・ガルナチョやジョシュア・ザークツィーはメンバー外となった中、立ち上がりからチャンスを迎える。4分、右サイドからのクロスをメイソン・マウントがダイレクトシュートもGKエミリアーノ・マルティネスがセーブ。こぼれ球をラスムス・ホイルンドがボックス内左からクロスを上げると、マウントがヘッドで合わせるが、これもセーブされる。
6分にもマンチェスター・ユナイテッドがチャンス。ボックス手前の右サイドでダイレクトパス交換でボックス内に侵入すると、最後はブルーノ・フェルナンデスがシュートもGKマルティネスがセーブ。12分にはアマド・ディアロがゴールに迫るが、マンチェスター・ユナイテッドは良い時間帯でゴールがなかなか奪えない。
そんな中、19分にマンチェスター・ユナイテッドにアクシデント。ヌサイル・マズラウィが足を痛めてしまいプレー続行不可能に。ディオゴ・ダロトが早い時間帯で入る。すると、そのダロトが28分にビッグチャンス。クロスの競り合いのこぼれ球を拾ったハリー・マグワイアが巧みなタッチで相手をかわしマイナスのボールを送ると、ダロトがダイレクトシュート。しかし、左ポストに嫌われ先制できない。
前半良いところがないアストン・ビラは、前半アディショナルタイムに大きなアクシデント。バックパスを狙っていたホイルンドが完全に抜け出すと、ボックスを飛び出たGKマルティネスがそのまま体当たり。ここまでピンチを救ってきた守護神が決定機阻止による一発退場となり、勝利が欲しいアストン・ビラは前半で数的不利となってしまった。
勝利が欲しい試合で苦しい展開となっているアストン・ヴィラ。マンチェスター・ユナイテッドは、0ー0で迎えた後半もが押し込んでいくと、49分には右CKからの流れからマグワイアのヘッドをホイルンドが頭で押し込んだものの、このゴールはオフサイドで認められない。さらに54分にはカゼミロのミドルシュートが右ポストに阻まれるなど、数的有利となった後半もゴールに迫っていく。
ほとんどチャンスを作れていなかったアストン・ヴィラは73分、GKアルタイ・バユンドゥルがキャッチしようとしたボールをモーガン・ロジャーズが突く。こぼれ球をロジャーズが無人のゴールに蹴り込み、アストン・ヴィラが先制かと思われたが、これはファウルの判定に。VARが介入するも判定は変わらず、ゴールは認められなかった。
すると76分にマンチェスター・ユナイテッドの攻撃が身を結ぶ。ブルーノ・フェルナンデスがボックス手前からクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだディアロがヘッドで合わせ、ついに先制に成功した。
敗戦ではCL出場権獲得の可能性が無くなるアストン・ヴィラだが、マンチェスター・ユナイテッドがペースを握り続ける展開は変わらず。83分にはクリスティアン・エリクセンのミドルがポストを直撃するなど、最後まで手を緩めない。すると87分にディアロがボックス内で倒されてしまい、マンチェスター・ユナイテッドはPKを獲得。これをエリクセンがしっかりと決めてリードを2点に広げることに成功。アストン・ヴィラのサポーターはこのゴールを見て一気に席を立ち、諦めて帰路に着く姿が見られた。
結局、試合は2ー0でマンチェスター・ユナイテッドが勝利し、連敗を3でストップ。未勝利も8でストップさせ、シーズン最終戦を勝利で終えることに成功した。対するアストン・ヴィラは痛恨の敗戦となり、6位のままでシーズンを終え、来シーズンはELに出場することとなった。
【スコア】
マンチェスター・ユナイテッド 2−0 アストン・ヴィラ
【得点者】
1ー0 76分 アマド・ディアロ(マンチェスター・ユナイテッド)
2ー0 87分 クリスティアン・エリクセン(マンチェスター・ユナイテッド/PK)