大の里、重圧の綱取り場所終え「本当に長かった」お忍びで能登への慰問を明かす「たくさんパワーをいただいた」【大相撲夏場所】

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2025年05月26日 06:03  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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大相撲夏場所で2場所連続4度目の優勝を果たした大関・大の里(24、二所ノ関)が25日、表彰式後の優勝パレードなどを終え、茨城・つくば市内のホテルでの祝賀会に出席し、その後の取材に応じた。

祝賀会では大きな鯛を手にし、師匠の二所ノ関親方(元稀勢の里)らとの記念撮影では笑顔もみせていた大の里。「最後負けちゃいましたけど本当に長い15日間がようやく終わったなっていうのが今、実感としてありますね。すごく充実していた。優勝という形で終われてよかった」と気持ちを明かした。

いま一番やりたいことを聞かれると「本当に15日間長かったんでゆっくりしたいっていうのが一番ですね。はい、まあ、1人になりたいですね(笑)」と重圧の綱とり場所を終えたこともあってか、晴れやかな表情をみせた。

今後は明日26日の横綱審議委員会、28日の臨時理事会と番付編成会議を経て、正式に“横綱・大の里”が誕生する。

初土俵から2年、“史上最速”となる所要13場所での横綱昇進がまもなく現実となる中、「実感は本当にまだない」と口にし、(伝達式での)口上については「今日まで場所だったんで、何も考えてないですけどしっかりと考えます」とした。

さらに、3月の春場所後に故郷の石川県で、能登半島地震で被災した能登地方にお忍びで慰問に行っていたことを明かした。「小さい体育館に300人くらい集まってくれて、本当に自分自身、たくさんパワーをいただいた。もう何とかこの人たちのためにもっていう気持ちもあったんで」と故郷に明るい話題を届けられたことを感慨深げに話した。

また、二所ノ関親方はプレッシャーを乗り越えての賜杯を手にした大の里に「伸び伸びと相撲を取っていたんでね、精神的にも強くなった」と称え、「まだまだ進化途中なので、これで終わりではない」と、さらなる高みへ期待を込めた。

千秋楽の横綱・豊昇龍に敗れた一番について「この負けがあったら今の自分があると今後言えるような力士になってほしい」と発破をかけた。「僕は一番遅い出世だったんで。いろいろ失敗があった中で、そういう苦い経験があったからこそ、もっとこうしていれば良かったなということを少しずつ教えることができたのかな」と自身の経験も踏まえた指導を振り返り、“史上最速”で出世街道を進む愛弟子の成長を喜んだ。

口上については「僕はもうノータッチですよ」と話すにとどめ、「本人が思ってることあるんじゃないですか」と話した。

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