『KARATEKA』© Lander Larrañagaスペインの鬼才アリッツ・モレノ監督の最新作『KARATEKA』に、吉田美月喜がメインキャストとして出演することが分かった。
東京オリンピックの空手女子形で金メダルを獲得したサンドラ・サンチェス氏の半生を描く本作。サンドラ・サンチェス役をスペインのアンドレア・ロスが演じ、サンドラの空手のコーチのヘスス・デル・モラル役をパトリック・クリアドが演じている。撮影はスペインと日本の富士宮市、鳥取県にて行われた。
本作で主人公・サンドラのライバルである日本人世界女王を演じる吉田は、空手と英語のセリフに初挑戦し、日本で空手の稽古を積んだ後、全編スペインで撮影に臨んだ。
吉田はNetflixシリーズ「今際の国のアリス」に出演、映画『あつい胸さわぎ』『カムイのうた』では主演を務めるなど注目を集め、昨年は話題の劇場アニメ『ルックバック』の京本役で声優に初挑戦している。
今回の出演について「『KARATEKA』に出演が決まった時、本当に驚きましたし、同時に私に務まるのかと大きな不安も感じました。しかし、初めてアリッツ監督にお会いした時に『吉田さんは日本との架け橋のような存在になる』と言ってくださったのが、とても嬉しかったのを覚えています」とコメントしている。
アリッツ・モレノ監督は「映画『ルックバック』は、映画館でだけでも3回観ました」と語り、「「吉田さんならどんな役でも演じられる方に違いない」と強く感じ、今回の起用を考えるきっかけになりました」と明かしている。
コメント全文
【吉田美月喜】
『KARATEKA』に出演が決まった時、本当に驚きましたし、同時に私に務まるのかと大きな不安も感じました。しかし、初めてアリッツ監督にお会いした時に「吉田さんは日本との架け橋のような存在になる」と言ってくださったのが、とても嬉しかったのを覚えています。
今回初めて空手を練習させて頂いたのですが「礼儀・作法」の武道に通じる心も知ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
リハーサルと撮影を合わせて、1ヶ月以上もスペインに滞在させて頂きました。撮影では実際にサンドラさんが型を披露して下さったのですが、鳥肌が止まらず、思わず魅入ってしまいました。それと同時に、監督がこの型に惚れて映画を作ろうと思った理由がわかったような気がしました。
スペインの映画チームに参加できたこと、そして空手の素晴らしさを知れたこと。本当に沢山の人生の経験をさせていただきました。映画『KARATEKA』が世界と日本の架け橋となる作品になることを願っています。
【アリッツ・モレノ監督のコメント】
吉田美月喜さんがW主演を務めた、映画『ルックバック』は、映画館でだけでも3回観ました。何度観ても、感情を大きく揺さぶられる作品でした。
そんな難しい役柄を、声だけで表現しきった吉田さん。「吉田さんならどんな役でも演じられる方に違いない」と強く感じ、今回の起用を考えるきっかけになりました。
また、台本をお渡しした際には、吉田さんご本人はもちろん、チームの皆さんもストーリーへの深い理解を示してくださり、私の意図を的確に汲み取ってくださったことも、起用を後押しする大きな理由となりました。
『KARATEKA』は2026年にスペインにて公開予定。日本での公開は未定。
(シネマカフェ編集部)