チェ・スヨン、依存状態を表現するため“迎え酒”を提案 「最後だろう」制服姿も披露【韓ドラ『禁酒をお願い』インタビュー後編】

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2025年05月27日 20:58  ORICON NEWS

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チェ・スヨン & コンミョン=『禁酒をお願い』 (C) STUDIO DRAGON CORPORATION
 韓国の俳優チェ・スヨンとコンミョン主演を務めるドラマ『禁酒をお願い』(日本ではU-NEXTオリジナルとして独占見放題配信中)。同作は自分のことを常識的な愛酒家だと思っていた女性が、酒を憎んでいる初恋の人と再会し禁酒に挑戦する、“しらふ死守ロマンス”ストーリー。チェ・スヨンは、10年目のベテラン自動車整備士ハン・クムジュにふんし、愛酒家だった女性が禁酒に挑戦する様子を、コミカルかつリアルに表現する。クムジュの初恋の人である保健支所長ソ・ウィジュンを、コンミョンが務めている。

【写真】『禁酒をお願い』チェ・スヨン & コンミョンの制服ショット

 このたび、チャン・ユジョン監督、キャストのチェ・スヨン、コンミョン、キム・ソンリョン、キム・サンホ、チョ・ユンヒのインタビューが到着した。後編となるこの記事では、撮影エピソードなどをお届けする。

――撮影しながら、特に楽しかったり記憶に残っている瞬間はありますか?

【チャン・ユジョン監督】そういった場面は本当にたくさんありますが、特に第1話の終わり頃、家族全員が集まっている中で、クムジュが祭壇をひっくり返すシーンが印象に残っています。ドラマの撮影はいつも時間が足りないので、その限られた時間の中で動線を考え、場面を作り上げ、あとで音楽まで加えていく過程の中で、俳優の皆さんに本当に感謝の気持ちが湧きました。

 撮影中はまさに奇跡のようなことが次々と起こります。自分が考えていたものとは違う、予想外のことが起きたり、同じシーンでも人によって解釈が違ったりして、それをすり合わせながら進んでいくのは、時間や環境の制約がある中では簡単なことではありません。そんな中でも私たちは、リラックスした雰囲気の中でたくさん対話を重ねてきました。だから、撮影がすべて終わった今、思い出に残っているのは特定のシーンや瞬間というより、むしろ一緒にいた“人たち”の方が多いように思います。

――笑いの多い現場だったかと思います。ドラマの内容だけでなく、ユーモアのセンスに長けた方が多かったと思いますが、現場の雰囲気はどうでしたか?

【チェ・スヨン】笑いの絶えない現場でした。私とコンミョンさんは会えば当たり前のようにふざけ合っていましたし、家族みんなで集まると、監督から「集中しなさい」と言われるほどでした。いつも目の前におつまみがあるシーンが多く、お母さん役のソンリョンさんと一緒に、つまみ食いをしながらよくおしゃべりしていました。

――今回、愛酒家としての側面を表現しなければならない人物ですが、お酒に酔った演技をする上で、難しかった点はありましたか?

【チェ・スヨン】少し難しかったです。これまでお酒をテーマにしたドラマはたくさんあって、“酒ドラマ”といえば、よく出てくる華やかな手さばきなんかも必要なのかなと思ったんです。でも監督と話して、実際にお酒が大好きでお酒なしでは生きられない人たちをリアルに描こうということになりました。

たとえば、クムジュが前の晩にお酒をたくさん飲んだあと、水を探して飲むシーンがあったんですが、私が観察してきたお酒好きな方たちは、次の日には必ず迎え酒をするんです。それで監督に「水じゃなくてお酒に変えてもいいですか?」と提案したところ、とても喜んでくださって、実際にお酒を飲む設定で撮影しました。私自身もそのシーンを見ながら「この子、本当にお酒やめたほうがいいな」って思ったくらいです。そうやって、これまで観察してきた細かい部分を演技に取り入れながら、リアルな依存状態を表現しようとしました。

【チャン・ユジョン監督】スヨンさんは本当に描写が上手なんですけど、実はお酒はあまり飲めないと聞いています。お酒を飲むときって、焼酎、ビール、ワイン、テキーラ…それぞれ後味が全部違うんですね。簡単に言えば、飲んだあとに出る音まで全部違うんです。

でもスヨンさんはそれをすべてキャッチして、細部にまでこだわった演技を見せてくれるのが、とても素晴らしかったです。だから私は「韓国内でお酒を飲む演技なら、彼女が一番だ」と言いました。

――ソ・イジュンは「ソヌニム」というニックネームで呼ばれるほど、村の人々から絶大な信頼を寄せられている人物です。実際のコンミョンさんも、持ち前の温かさと真面目なイメージを持っている点が似ているように思いますが、ご自身が感じるソ・イジュンとのシンクロ率は何パーセントですか?

【コンミョン】50パーセントでしょうか。半分半分だと感じています。イジュンの、気兼ねなく接する温厚な性格や、人々に信頼と安心感を与える様子は、自分と似ていると思います。ですが、グムジュを好きな気持ちを隠したり、自制したりする部分は、僕とは少し違います。僕は好きな人ができたら「直進」するタイプなので、イジュンを演じる上で、その点が少し難しかったです。グムジュの想いを受け止めたり、あるいは断ったりするシーンで、僕ならもっとストレートに向き合うだろうに、イジュンはそうしないので、その心情をより深く理解しようと努めました。

――チェ・スヨンさんとコンミョンさんに伺います。互いに癒やし合うラブロマンスを牽引するお二人ですが、お互いのケミストリーはいかがでしたか?

【チェ・スヨン】私たちは高校、大学、そして30代になって再会するという関係性なんですが、「いつまた制服を着たり、大学生の服を着たり、そして大人になった姿まで演じることができるだろう?」という思いがあって、本当にありがたかったです。それをコンミョンという俳優と一緒にできたことが感慨深いです。個人的には、もう制服を着る機会はないかもしれない、これが最後だろうという思いもあります。

 そんな中、初恋のアイコンである彼と、その歳月すべてを表現する機会をいただけたことに感謝しています。ハン・クムジュは高校時代、ソ・ウィジュンと喧嘩しながらも関係を築き、大学生の時に縁が切れて、大人になって再会する…そうした感情の流れが短いシーンの中で描かれるので、つなげていくのが簡単ではなかったのですが、コンミョンさんが本当にうまく演じてくれたので、現場にコンミョンさんがいるととても心強くて安心できました。もともとコンミョンさんはとても気配りができる方なので、何の心配もありませんでした。

【コンミョン】スヨンさんとの呼吸は、100点満点で120点でした。これほど心強く、頼りにできる相手に出会えたことは、僕にとって光栄であり幸運だと感じています。お互いに撮影現場で大いに頼り合いましたし、そのケミストリーが、きっと作品にも自然に滲み出ているのではないかと期待しています。

――最後に、『禁酒をお願い』をぜひ見てほしい理由や、見どころを含めた締めのあいさつをお願いします。

【チョ・ユンヒ】『禁酒をお願い』には家族の物語もあり、恋愛の物語もあるので、きっと皆さんがご覧になって共感し、楽しい時間を過ごしていただけるのではないかと思います。『禁酒をお願い』、たくさんご視聴ください。

【キム・サンホ】最高の幸福感を感じられる時間になるはずです。仕事の後、ビールを一杯プシュッと開けて、私たちのドラマを見ていただけたら、きっと良い時間を過ごせるでしょう。『禁酒をお願い』、ファイト!

【キム・ソンリョン】『禁酒をお願い』は、禁酒している方も、飲酒していない 方も、多くの方が十分に共感し、楽しく見られるドラマだと思います。禁酒をお願い !ご視聴をお願い!応援をお願い!

【コンミョン】 『禁酒をお願い』をご覧になって、多くの方が一日の疲れをすっかり癒やしてくださるとうれしいです。そして、初恋のアイコンが登場するので、ぜひリアルタイムで視聴してください!

【チェ・スヨン】『禁酒をお願い』は禁酒推奨ドラマと言われていますが、もしかしたら「結局、お酒を飲めと言いたいのか、飲むなと言いたいのか?」と思われるかもしれません。序盤は、お酒を飲むシーンがとても多いので。ですが、物語が中盤以降に進むと、その「核心」に迫る話がたくさん出てきますので、ぜひ最後までご覧ください。このドラマを通して、皆さんもきっと、もう一人の自分、知らなかった自分に出会えるはずです。たくさんの関心 をお願いします。ありがとうございました。

【チャン・ユジョン監督】お酒の代わりに、私たちの『禁酒をお願い』を見て、一日の疲れを癒やし、慰められてほしいと思います。

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