限定公開( 1 )
元SKE48のプロレスラー荒井優希(27)が、ファースト写真集「無敵の素顔」(KADOKAWA刊)を発売した。アイドルとして、プロレスラーとして経験を積んできた荒井の魅力が詰まった1冊。このほど専業プロレスラーとして歩み出した率直な思いも明かし、まさに“無敵の素顔”をのぞかせた。
取材に現れた荒井は、キュートなワンピース姿。立ち会うスタッフらも「プロレスをやる姿が想像できない」というほど、ふんわりとしたオーラをまとい、常に明るい笑顔で朗らかに取材に応じてくれた。
3月末に、11年以上在籍したSKE48を卒業した。自身初の写真集について「お話をいただいた当初は『誰が見てくれるんだろう?』みたいな気持ちでした(笑い)」と回想。完成した写真集を見つめ、「自分じゃないと思うくらい、全部いいなって。メークさん、衣装さん、カメラマンさんとか、たくさんの皆さんが私を良くしようと頑張ってくださった。本当にうれしいです」といとおしそうにページをめくった。
ロケ地は初めて訪れたというインドネシア・バリ島。開放的な雰囲気の中で、大胆な衣装にも挑戦した。「(普段なら)絶対着ないでしょ、みたいなアイテムが結構あるんです。攻めたランジェリーやボディースーツとか、今までのグラビアでもやったことない衣装をたくさん着られて、新鮮で楽しかったです!」。
見どころは「絶妙な筋肉」という。21年からはアイドル活動と並行してプロレスラーとしても活躍しており「卒業した今はどれだけ筋肉を付けてもいいんですけど、以前はアイドルの衣装を着られなくなるのが怖くて、あまり(筋肉を)付けすぎるのも、というところもあって。でも写真集を見たら思ってたより背中が大きくなってたりして、そういうところも見てほしいと思います」と伝えた。
|
|
写真集の反響については「めっちゃセクシーだってびっくりされるんです」と明かした。プロレスを始めてからは、グラビアの活動からやや遠ざかっており「特にプロレスのファンの方には、SKE48時代にグラビアをしていたのをほとんど知らない方もいらっしゃったので、驚かせちゃいました」と照れ笑いした。
「中学生からアイドルとして約11年、プロレスラーとしては4年。いろんな積み重ねでつくられてきた私が写っています。今まではもちろん、未来を感じてもらえるような1冊になったらと思います」と笑顔でアピールした。
21年5月から東京女子プロレスに所属し、プロレスラーとして本格的に活動を開始した。「辛くても年末までは頑張る」と期間を定めてスタートしたが、プロレスの面白さにのめり込んだ。「プロレスラーになって4年経ちましたが、やめたいと思ったことは1回もないです」と言い切った。
最初は後転や倒立もままならない状態だった。「SKE48としてだいぶやってきた中で、新しい挑戦にワクワクしました。この歳になって、できないことが目の前に大量に現れて。そういうのがちょっとずつできるようになっていくことが、すごく楽しかったんです」と回想した。
グループの拠点である名古屋から東京を新幹線で往復しながら、プロレスのトレーニングや試合に励んだ。実直な努力は実を結び、昨年1月にはインターナショナル・プリンセス王座を奪取。シングルでは初のベルトを獲得し、第12代王者として現在まで最多記録となる6度の防衛に成功した。
|
|
昨年11月のSKE48卒業発表時に、今後はプロレス1本で活動していく意思を示した。大きな決断だったのでは? と聞くと「私としては全然そう思っていなくて。むしろ自然な流れだと思っていたら、周囲から結構『すごいね、よく言ったね』みたいに言われて、後からプレッシャーが来てます(笑い)。『すごいこと言っちゃったのかな』って」と朗らかに笑った。
改めて、プロレスの魅力については「勝敗がつくので毎回いろんな気持ちになったりはするんですけど、それも応援してくださる方と一緒に味わっていけるところ。皆さんの応援で頑張れています」とした。
さらに「試合ごと、対戦相手ごとに向ける気持ちとかもいろいろあって。まだまだ戦いたい、この人とやりたいっていう気持ちがあふれています。挑戦さえできていないベルトもありますし、まだまだやりたいことがたくさんあって、そういうことが自分をすごくワクワクさせていると思います」と熱く語った。
春からは専業プロレスラーとして新たな一歩を踏み出した。「自分の良さは、ある意味能天気なところかもしれません。これからも目の前に現れた楽しいことに向かっていく、楽しそうだけで生きていく人生なので」とにんまり。「ハッピーだけがプロレスではないんですけど、ずっとプロレスを楽しんで過ごしたいです」と率直に伝えた。
目標は東京女子プロレスとして、東京ドームに立つこと。「プロレスをもっと広められる存在になれたら。夢に向かって突っ走る姿を隠さずに見せていきます!」と宣言した。
|
|
何事も、最も大事なのは楽しむこと。自分の気持ちにまっすぐにプロレス道を突き進む荒井は、まさに無敵だ。
◆荒井優希(あらい・ゆき)1998年(平10)5月7日生まれ、京都府出身。13年11月にSKE48に加入し、今年3月に卒業。21年5月にプロレスデビュー。22年7月、赤井沙希とタッグを組みプリンセスタッグ第10代王者に。24年1月にはインターナショナル・プリンセス王座を奪取。得意技はFinally(かかと落とし)など。好きな食べ物はマカロン。167センチ、血液型A。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。