記者会見する国民民主党の古川元久国対委員長=28日午前、国会内 国民民主党の古川元久国対委員長は28日の記者会見で、自民、立憲民主、公明3党が共同提出した年金制度改革関連法案の修正案について「到底賛成できない」と表明した。2029年の財政検証で基礎年金の大幅な給付水準低下が見込まれる場合に底上げ策を実施するとの規定を付則に追加したことについて「問題を先送りしているだけだ」と強調。丁寧な審議も求めた。
日本維新の会の岩谷良平幹事長は会見で、厚生年金の積立金と国費を投入して基礎年金を底上げする仕組みを「改革の名に値しない」と批判。立民に対し、「熟議と公開を掲げてきたはずだが、与党と密室で合意してしまった。(参院選前に)手柄を立てたかったのではないか」と指弾した。法案の賛否は明らかにしなかった。