加藤シゲアキ「ショートショート」特別賞、作家と映画監督の違いは「1人でできるか、できないか」

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2025年05月28日 18:58  日刊スポーツ

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「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2025」レッドカーペットセレモニーに登壇した「MIRRORLIAR FILMS Season7」の、左からNEWS加藤シゲアキ、スキマスイッチの大橋卓弥、常田真太郎(撮影・村上幸将)

アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2025」が28日に開幕し、東京・高輪ゲートウェイシティでオープニングセレモニーが開催された。


短編映画製作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)Season7」が、特別賞を受賞した。同プロジェクトの1本「SUNA」を監督したNEWS加藤シゲアキ(37)が、プロジェクトの監督を代表してトロフィーを受け取った。「大変、光栄。しかしながら若手の育成、地方創生という(プロジェクトの)テーマの中、たった1つの作品を撮っただけですけども、道のりが評価されたことは、うれしく思います」と恐縮した。


監督、脚本、出演と3役を務めたが「映画はたった1人ではできず、多くの人の善意…遠い道のりをかけて作っていくもの。ここに来られなかった全員の思いの結晶が、このトロフィーじゃないかと思い、受け取らせてもらいました。若手の育成、地方創生…(プロジェクトで)たった1つの作品を撮っただけですけども、道のりが評価されたことは、うれしく思います」と感謝した。


作家と映画監督との、物作りの違いについても語った。「映画監督をやらせてもらったのが2度目。小説家として10年、活動していて物語、文章、キャラクター…脳内で全て作り上げるんですけど、映画は本当に1人で作るものじゃないと改めて実感。脚本も書いて、自分も出ましたけど、正門、スタッフが協力してくれた。このチームじゃないと難しいなと…チームの良しあしで決まる」と、共演したAぇ! group正門良規(28)はじめスタッフに感謝を繰り返した。


撮影は、プロジェクトのテーマソング「あの日の虹と僕らのアンセム」を書き下ろしたスキマスイッチ大橋卓弥(47)の故郷・愛知県東海市で行った。加藤は「そもそも、東海市から言えばプロモーションみたいなものなのに『オカルトホラー、撮ってもいいですか?』と聞いたら、2つ返事でOK。呪われた場所になって良いですか? と言っても協力的」と、東海市にも感謝した。「問題は、とてもきれいな街で砂がない」と振り返った上で「でも、生コンクリートの業者の方が探してくれて、協力的。今、使っていなかったプールを見せてせてもらったら、生々しくて、これはホラー向きだと、脚本に生かした。もともと、持っていたプロットが面白くなった。かなり良い映画になるぞ、という手応え」と、東海市の協力が脚本にも好影響を与えたと口にした。

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