クリープハイプ尾崎世界観「ショートショート」話題賞「もっと言いたいことあるが…」

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2025年05月28日 18:59  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2025」レッドカーペットセレモニーに登壇した話題賞「変な声」のクリープハイプ尾崎世界観(撮影・村上幸将)

アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2025」が28日、開幕し東京・高輪ゲートウェイシティでオープニングセレモニーが開催された。


クリープハイプの24年12月4日発売のアルバム「こんなところに居たのかやっと見つけたよ」初回限定盤に収録された、尾崎世界観(40)が阪元裕吾監督(29)とともに脚本を務めた短編映画「変な声」が話題賞を受賞した。尾崎は「普段、バンドをやっていて、もっと言いたいことがある。音楽はすぐに伝わるので、もどかしい。好きな映画が持っている、独特の力を借りて、自分が作った作品を深く伝えられたらと思い、作って伝わったのがうれしい」と笑みを浮かべた。


「変な声」は、尾崎がクリープハイプのレコーディング中に、レコーディングスタジオで繰り広げられる会話劇として物語を構想し「青梅」のMVを手がけた阪元監督が。尾崎とネタを持ち寄り共同で脚本も執筆。「天の声」を録音するレコーディング・エンジニア役に池松壮亮(34)レコード会社のディレクターA&R役に森七菜(23)クリープハイプのマネジャー役に森優作(35)。クリープハイプも本人役として登場した。


尾崎は撮影を振り返り「普段から使わせていただく同じスタジオで(撮影できる日が)1日しかなく、せりふも多い中、みんなに無理してもらって作った」と感謝した。池松に、どうオファーしたか? と聞かれると「池松さんは食事している時、直接、お願いしました」と明かした。


阪元監督とのタッグについては「昔からアルバムの初回特典に短編を付けていたが、監督の独特のせりふのリズムを意識して、お互いに持ち寄って全然、違うことができた」と手応えを口にした。そして「のみ込まず、もっと自由に発言する。キツい表現でも自分なら言える。不自由になった今、発言したらいいじゃないかというのを、周囲の人の力を借りてやりました」と製作を振り返った。


阪元監督は「賞をいただける立場(テーマの)作品じゃない。うれしい」と受賞を喜んだ。そして「会話劇で(自分の)得意なものの感じでやらせてもらった。尾崎さんがクリープハイプを使っていき、こういうの、やっていいんだよと…。(クリープハイプ)世間からどう見られているか、批評性を持って本人の前でやるのが新鮮で刺激的」と製作の裏側を語った。


阪元監督の話を受けて、タイトルについて聞かれた尾崎は「『変な声』は自分で言いました」と明かした。

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