小栗旬&窪塚洋介映画『フロントライン』ジャパンプレミアが5月28日(水)に都内劇場にて行われ、出演する小栗旬、松坂桃李らが登壇した。
小栗に誘われ本作に出演し、医師を演じた窪塚洋介は、「名もなきヒーローたちが日本、世界を命をかけてくれて支えてくれていると、映画を通して伝えられると思う。モデルとなった先生や関係者たちは、諦めずに命をかけていた。そして、命よりも大事にしていたことがあったと。それは?」と振ると、小栗は「人道的なこと。人道的にどうするべきかが作品の中に出てくる」とすかさず答えた。窪塚は「今から生きていく力になる映画だと思うので、いろいろな気持ちになりながらご覧ください」と観客に訴え、その熱い思いに大きな拍手が巻き起こっていた。
『フロントライン』は、世界規模で人類が経験した新型コロナウイルスを、事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化。2020年2月3日に横浜港に入港し、新型コロナの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」を舞台に、未知のウイルスに直面することになった災害派遣医療チーム「DMAT」や医師、看護師たちの姿を描く。
「素晴らしい作品ができました」と胸を張った小栗は、DMATを統括する結城英晴を演じた。小栗は、「モデルの先生方がいますが、その皆さんになることより、その人たちの体験したものを僕の役を通して表現していこうと。DMATのみんなが、一番に何を大切にしたのか、何を優先に選択したのかの思いを大切にしながら、役をやろうとしていました」と真摯な姿勢を見せた。
完成作を観た感想を聞かれると、DMAT隊員・真田春人を演じた池松壮亮は、「ダイナミックな映像と人間ドラマ、それぞれの立場が調和していました。真実の物語ですけど、真実を伝えると同時に、信念と献身という物語になっていたと感じます」と伝えた。また、現場とは異なり報道ディレクター・上野舞衣となり観客視点に一番近いとした桜井ユキは、「観終わったとき、立てないくらい圧倒されました。何も知らなかった当時の私、知るべきことをちょっとだけでも触れることができたので、素晴らしかったです」と手放しで賞賛していた。
そのほか、ジャパンプレミアには森七菜、関根光才監督も出席した。
映画『フロントライン』は6月13日(金)より全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)