歌舞伎俳優の尾上松也(40)が28日、都内で、新作歌舞伎「刀剣乱舞 東鑑雪魔縁(とうけんらんぶ あずまかがみゆきのみだれ)」(7月5日〜8月26日、新橋演舞場など)の制作発表会見に出席した。
人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」を原案とし、23年7月に上演した「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」に続くシリーズ第2弾。鎌倉時代の歴史書である「東鑑(吾妻鏡)」をふまえて、鎌倉幕府三代将軍・源実朝の暗殺事件を題材に描く。
松也は前作に続いて主演と演出を務め、三日月宗近と羅刹微塵の2役を演じる。「1作目を企画している時から、シリーズとして何作もつくれるようなものにしていきたいと思っていたのでうれしい。前作に負けないように、新たな歌舞伎の幅をこの作品で知っていただけるようにできれば」と意気込み、「伏線も考えているので3弾、4弾とやっていきたい」と話した。
今回、登場する“刀剣男士”は8振り。「前回は舞踊の場面がほんのわずかで、全員で踊ることができなかった。今回は思い切って、舞踊をしっかりと別立てでやらせていただいたらどうかと考えていたので、形式としてはかなり前回とは違うかなと思う」と見どころを挙げた。鬼丸国綱役で今作から出演する中村獅童(52)には「僕が新作をつくりたいと思うきっかけになった先輩。ある種の恩返しをする作品に出ていきたいという夢がかなった」と感謝。「でも比較的、刀剣男士の中では年配ですね。なるべく負担のないようにしてあげたい」と気遣って笑いを誘った。
舞台に鎌倉時代を選んだのは、自身が出演したNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響もあったという。「あの作品であらためてこの時代おもしろいんだなと思ったところはある」と言い、「1人で何役もこなすのは歌舞伎ならではの楽しみ。歌舞伎でしか見られないキャラクターがどんどん増えていくといい」と話した。
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演出と振り付けを担当する尾上菊之丞、脚本担当の松岡亮氏も登壇した。
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