2026年度後期連続テレビ小説『ブラッサム』のヒロインを務める石橋静河 (C)ORICON NewS inc. NHK大阪放送局は29日、来秋に放送する2026年度後期(大阪制作) 連続テレビ小説『ブラッサム』のヒロインを石橋静河が務めると発表した。同放送局での会見に参加した石橋は大役決定について、俳優である両親に報告したことを明かした。
【画像】石橋静河の母・原田美枝子 朝ドラのヒロインという大役を射止めた石橋。両親の反応を聞かれると「言ってはいけないんですけど、両親にだけはこっそり伝えたら、喜んでくれました」とはにかんだ。石橋の両親は石橋凌と原田美枝子。両親からの心構えについては「そういう仕事の話はしないので。わりと人ごとの感じで喜んでくれました」と話した。
同作は明治・大正・昭和を駆け抜けた作家・宇野千代をモデルとする物語。タイトルは花の開花を意味する。「咲き誇れ!」という思いを込めて付けたという。主人公が自分を肯定し奮い立たせる言葉だという。脚本は櫻井剛氏が務める。
連続テレビ小説は、今田美桜が主演の『あんぱん』が放送中。26年度前期の『風、薫る』では見上愛が主演。W主演でもうひとりはオーディションで決定する。
■物語
明治三十年(1897年)、主人公・葉野珠(はの・たま)は山口県の岩国に生まれた。実母は珠が2歳の時に亡くなり、父と後妻である継母によって育てられた。女学校を卒業後、代用教員として働き始めるが解雇され、故郷の岩国を追われることになる。親戚を頼って上京したことで、珠は幼き日の夢を強く意識し、小説の懸賞応募から、作家の道を切り開く。
しかし、世の中は価値観が大きく揺れ動く時代。
大正から昭和にかけて、関東大震災と戦争、結婚と離婚、倒産そして借金…と、珠は、さまざまな困難にのみ込まれながらも、作家として生きることに向き合う。そうした中で、小説家として花を咲かせる。
時には敵を作り誤解され、傷つけ傷つきながらも、自由を求めて生きることに正直であり続けた珠は、小説に思いを忍ばせることで、読む人に「幸せ」を運んでいく。