
今日29日、日本気象協会は、第4回「2025梅雨入り予想」を発表。九州北部や四国は6月上旬に梅雨入りとなりますが、関東甲信など多くの所で前回の予想より遅く「6月中旬」。平年より遅い梅雨入りに。梅雨入り前から大雨となる日もあるため、梅雨入りを待たず早めに雨の備えを。
関東甲信など広く6月中旬の梅雨入り 平年より遅い傾向に
今日29日、日本気象協会は、第4回「2025梅雨入り予想」を発表しました。
前回の予想よりも関東甲信から中国地方にかけて梅雨入りのタイミングが遅れる見込みです。
気象庁資料などによると梅雨前線が本州付近に停滞しやすくなるのは、6月9日頃となるでしょう。6月上旬は九州北部や四国を中心に、次第に梅雨前線の影響を受けやすくなり、梅雨入りとなる見込みです。6月中旬には、近畿や東海、関東甲信でも前線の停滞によって、曇りや雨のすっきりしない天気になる日が増え、このタイミングで梅雨入りとなるでしょう。
北陸や東北も6月中旬に梅雨入り予想です。これから梅雨入りという所は、一斉に雨の季節へ入るでしょう。
2025年 梅雨入りの状況
今年は、全国トップを切って5月16日に九州南部が梅雨入りとなりました。その後19日には奄美で、22日には沖縄の順で梅雨に入りました。
九州南部では、1951年の統計開始以来、初めて全国一番乗りで梅雨入りとなりました。
梅雨入りの全国一番乗りが沖縄や奄美以外となるのは、1963年の東海以来で62年ぶり2回目となります。※速報値。
5月後半は、太平洋高気圧の張り出しが平年より強まり、偏西風が平年に比べて北側を流れていたため、九州南部から梅雨に入るという異例の梅雨入りとなりました。
今年の梅雨の特徴
今年の梅雨の特徴をまとめました。
これから梅雨前線は本州の南側に停滞しやすいことから、まだ梅雨入りの発表がない九州から東北にかけて、「平年より遅い梅雨入り」となるでしょう。
ただ、梅雨前線はなかなか北上しなくても、寒冷渦などの影響で雨が強まる日もあることから、「梅雨入り前から大雨の備えが必要」でしょう。
なお、6月の気温は後半になるほど平年より高くなる見込みで、梅雨入りと同時に気温も湿度も高くなり、「かなり蒸し暑く」感じられる日が増える見込みです。湿度が高いと熱中症にかかりやすくなるため、十分な注意が必要です。梅雨の晴れ間はもちろんのこと、曇りや雨の日も暑さに備えてください。
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