「5月27日に局長人事の内示が出たのですが、社内で驚きの声が上がっています」
こう話すのは、フジテレビ関係者だ。
中居正広氏の女性トラブルに端を発したフジテレビの改革。5月28日にはフジテレビと、その親会社であるフジ・メディア・ホールディングス(フジHD)との取締役会が行われたが、6月下旬の株主総会で選ばれる新たな経営陣を巡って、両者の間で意見が衝突したという。
「フジHDの大株主である米投資ファンド『ダルトン・インベストメンツ』は、フジ側が推薦する経営人事案を批判。残留するといわれている清水賢治現社長(64)についても、『彼は日枝氏の影響下にあり、過去25年間、ビジネスを運営する方法を教わってこなかったことが明白です』と主張しています」(経済部記者)
40年近くフジを牛耳ってきた前取締役相談役の日枝久氏(87)だが、これまでに港浩一前社長(73)を始めとする“日枝派”の役員はすでに退陣している。
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そんななかで注目されていた局長たちの人事も驚きの結果となったという。
「例年より2週間ほど遅れて内示が出たのですが、日枝氏の息がかかっていた局長たちがほとんど一掃されたのです。特に驚きだったのが、報道局長のAさんが広報局長に異動となることです」(前出・フジテレビ関係者)
A氏は’93年に政治部に配属され、以来、政治部キャップや政治部長などを経て、’23年に報道局長に昇格。メディアでも「民放キー局初の女性報道局長」と紹介されたこともある。
「Aさんは日枝さんが好む政治部出身で、日枝さんが昵懇だった森喜朗元首相や故・安倍晋三元首相といった清和会の重鎮政治家を番組に出演させるなど、やり手として局内でも有名でした。日枝さんの影響力が健在だったら間違いなく近いうちに取締役になっていただろうといわれるほどのお気に入りでした」(前出・フジテレビ関係者)
A氏の後任には、社会部出身のB氏が就くという。
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「政治部一筋だったAさんにとって、わずか2年での広報局長への異動は“左遷”といってもいいでしょう。局内では衝撃をもって受け止められています。現在の上層部はそれだけ来たる株主総会に向けて“脱・日枝”をアピールしたかったのでしょう」(前出・フジテレビ関係者)
揺れ続けるフジテレビ。この激震はいつまで続くのだろうか――。
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