大阪・関西万博 伝統文化未来共創Project 巫女が舞を奉納へ 大阪・関西万博で6月3日・4日、約70人の巫女が舞を披露することが明らかになった。
【写真】万博での舞に向けて稽古に励む巫女たち 「伝統文化未来共創Project」(6月3日〜8日)の一環として、EXPOホール「シャインハット」で「令和今昔四季物語絵巻」が上演され、全国から集まった約70人が“巫女舞”を奉奏する。
出演予定の巫女たちは、奈良・吉野の金峯山寺にて本番直前の合同稽古(けいこ)をへて、本番では各界を代表する宗家や家元、人間国宝と共演するという。
一部は神職の経験を持たないものの、日本文化と真剣に向き合いたいという思いからこの舞台に挑む。
「伝統文化未来共創Project」は、シャインハットのほか、ポップアップステージ南、ギャラリーEASTの3ヶ所で開催。
■巫女のコメント
人間国宝の先生方と同じ舞台に立つというのは、正直、身が引き締まる思いです。自分の中に“私なんかがここに立っていいのだろうか”という迷いがなかったわけではありません。でも、それでもなおこの場に身を置こうと決めたのは、自分の中にある“日本文化を継ぎたい”という気持ちが、本物だと信じたからです。
私は神社に奉仕しておりますが、舞の専門家ではありません。ただ、ひとりの日本人として、先人たちが大切にしてきた“祈り”や“まなざし”のようなものを、より多くの人に届けれるのではないかと思い日々稽古に励んでいます。
私にできるのは、派手なことではなくて、等身大の自分として、この“文化を継ぐ場”に誠実に参加すること。巫女舞の型にだけ囚われず、心を宿して舞うことで、誰かの中に何かが届くことを願っています。