日向坂46、“新体制”初ライブ開催 五期生も加わった30名で魅せた新たなグループの姿

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2025年05月30日 02:10  クランクイン!

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日向坂46「BRAND NEW LIVE 2025 『OVER THE RAINBOW』」  写真:上山陽介
 日向坂46が新体制で挑むライブ「BRAND NEW LIVE 2025 『OVER THE RAINBOW』」が、28日・29日の2日間にわたり、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された。

【写真】日向坂46が“新体制”初ライブ ライブフォト(37枚)

 13thシングル「卒業写真だけが知ってる」の活動をもって、グループ結成時から在籍していた一期生が全員卒業。それ以降では初の公演となった本ライブには、27日に初の単独イベント「おもてなし会」を成功させたばかりの五期生10名も参加し、総勢30名がステージに立ち、新たなグループの姿を鮮やかに映し出した。

 ライブは、小坂菜緒をセンターに据え、二期生から五期生までの全員で披露した「青春の馬」で開幕。最新の14thシングル収録曲「海風とわがまま」や、四期生の小西夏菜実、清水理央、宮地すみれによるユニット曲「あのね そのね」の初披露もあり、序盤から会場の熱気は高まっていく。

 さらに、一期生・齊藤京子がオリジナルセンターを務めた「月と星が踊るMidnight」では、二期生の金村美玖がしなやかで力強いソロダンスを交えながらパフォーマンス。続く「アザトカワイイ」では、一期生・佐々木美玲に代わり、二期生の松田好花がとびきりの笑顔でセンターを務め、新たな編成ならではの魅力を存分に発揮した。

 ライブ中盤、松田が「ここからは、おととい、きのうとこの会場をたくさん盛り上げてくれたあの子たちの登場です!」と紹介すると、五期生がステージに登場。全体ライブでは初披露となる五期生楽曲「ジャーマンアイリス」を、センターの大野愛実を中心に可憐なパフォーマンスで魅せた。

 続いて、「シーラカンス」は四期生とともに片山紗希、大田美月、大野、高井俐香が参加し、「パクチー ピーマン グリーンピース」は三期生に佐藤優羽、蔵盛妃那乃、坂井新奈が加わる編成で披露。「You’re in my way」では、二期生とともに下田衣珠季、鶴崎仁香、松尾桜が登場した。期をまたいだ多彩なパフォーマンスに、観客の“おひさま”(日向坂46ファン)からは大きな歓声が送られた。

 五期生によるMCを挟んだあとは、四期生の正源司陽子と藤嶌果歩がWセンターを務めた「永遠のソフィア」をクールに披露。続く「絶対的第六感」では、オリジナルセンターを務めていた正源司と藤嶌に代わり、大野と松尾がWセンターに立ち、五期生10名だけでフレッシュなステージを展開。四期生から五期生へとWセンターを受け継ぐ、エモーショナルな流れが会場を包んだ。

 ここからライブはいよいよ終盤へ。藤嶌がセンターを務めた「見たことない魔物」では、まさに割れんばかりのコールが巻き起こり、会場のボルテージは最高潮に達した。続く「君はハニーデュー」では、二期生から四期生に加えて、楽曲中盤から五期生が合流。メンバー全員によるスペシャルバージョンとして披露され、会場は歓喜と熱気に包まれた。

 本編ラストは、最新の14thシングル表題曲「Love yourself!」。新たな時代の幕開けを高らかに告げるような、力強く希望に満ちたパフォーマンスで締めくくられた。


 アンコールでは、一期生楽曲「愛はこっちのものだ」を、二期生から四期生のメンバーが全力で盛り上げながら歌い上げた。キャプテン・高橋未来虹が「全員、騒げー!」と声を張り上げると、観客もそれに応え、会場は一体感に包まれた。

 ライブを振り返るMCでは、本公演で最も多くの曲でセンターを務めた小坂が、「二期生から五期生になって、一発目のライブということで、緊張や不安もいっぱいあった」と明かしたうえで、それでもメンバー全員のたくましさを感じる期間になったことを語り、「すごく大事なライブになった」と思いを込めた。

 さらに、14thシングルでの卒業を発表している二期生の富田鈴花は、「たくさんの挑戦があったライブ」と振り返りつつ、「みんな大変なことも難しいこともあるのに、弱音を吐かずに挑戦している姿を見て、私もすごく元気をもらった」と率直な気持ちを吐露。今後も「チャレンジをたくさんしていけるようなグループであることを願っています。皆さん、日向坂をよろしくね!」と呼びかけると、会場からは温かい拍手が送られた。

 そしてここで、高橋から全国6都市13公演にわたる全国ツアーが、9月から11月にかけて開催されることが発表されると、会場には歓喜と期待の声が広がった。そしてライブはいよいよ、最後の楽曲へ。

 「僕に続け」を全員で歌唱する中、高橋がその思いを語る。

 「昨日、私たちは新たな門出を迎え、メンバーみんなやおひさまの皆さんが、今日はどういう気持ちで迎えるのか、なかなか想像がつきませんでした。変わっていくことに不安は伴うものだけれど、皆さんからいただいた拍手や歓声、そして目の前に広がるサイリウムの景色が、私たちが届けたかった思いに対する皆さんの答えなんだと受け止めました。虹の向こうに一筋の光のような、そんなものが見えた感覚でした」

 「私たちは、皆さんが困難に立ち向かわなければいけない時にそばにいたいし、私たちが夢を叶える瞬間には皆さんにそばにいてほしいなって思います。メンバーと、おひさまと、そしていつも支えてくださるスタッフの皆さん。チーム日向坂は永遠です。一緒に支え合って進んでいきましょう。これからも日向坂46の応援をよろしくお願いします」

 高橋の思いが込められた言葉に、会場からは大きな拍手が送られた。

 未来への決意とともに歌い上げた「僕に続け」を最後に、日向坂46の新章を告げるステージは幕を下ろした。“新生”日向坂46の姿を、これ以上ないほどに体現したライブだった。

 日向坂46「BRAND NEW LIVE 2025 『OVER THE RAINBOW』」5月29日公演セットリスト

Overture
1. 青春の馬
2. 海風とわがまま
3. 一生一度の夏
4. 真夜中の懺悔大会
5. あの娘にグイグイ
6. あのね そのね
7. どこまでが道なんだ?
8. 月と星が踊るMidnight
9. アザトカワイイ
10. メドレー(キュン / ってか / 君しか勝たん)
11. ジャーマンアイリス
12. シーラカンス
13. パクチー ピーマン グリーンピース
14. You’re in my way
15. 永遠のソフィア
16. 絶対的第六感
17. 見たことない魔物
18. 君はハニーデュー
19. 卒業写真だけが知ってる
20. Love yourself!

<アンコール>
1. 愛はこっちのものだ
2. 僕に続け

※高橋未来虹の高は正式には「はしごだか」
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