テレビ朝日の大下容子アナウンサーは1日、自身がMCを務める「大下容子ワイド!スクランブル」(月〜金曜午前10時25分)に出演。安倍晋三元首相の妻、安倍昭恵さんが29日(現地時間)にロシアのモスクワでプーチン大統領と面会したニュースを伝えた。
昭恵さんとプーチン氏の面会は、ロシア大統領府の映像公開などで明らかになった。プーチン氏は、昭恵さんに大きな花束を渡した上で、安倍氏の首相在任中に27回会談したことを振り返り「ロシアと日本の協力発展に果たした(安倍氏の)貢献を忘れることはない」などと伝えた。プーチン氏の言葉に、昭恵さんが涙ぐむ様子も伝えられた。
番組ではプーチン大統領の思惑について、元テレビ朝日モスクワ支局長の武隈喜一氏のコメントとして「トランプ大統領の最大の友であった安倍元総理の妻が自分と会談に来ているぞというトランプ米大統領へのメッセージで、トランプ氏ときれかかる関係をつなぎ留めるためのツールとして昭恵さんを利用」しているとの見方や、日本に対しては「ウクライナ支援を見直すべきとのメッセージも含まれる」との見方も紹介した。
放送プロデューサーのデーブ・スペクターは番組で「戦争中でこのタイミングはやはりちょっと理解しにくい。というか、なぞですね。行くこと自体は平時だったらいいとしてもですね、まして安倍晋三さん時代はいろいろな努力もやってこられたわけですから分かるんですけど、今、今行きますか、みたいな気持ちで」と違和感を口にした。また「プーチン大統領まで会える、なかなか面談できないので、どういう人物が便宜を図ったのかなあ、という気もする」と、ニュースの背景に思いをめぐらせた。昭恵さんについては「非常に人に好かれる、いろんな意味で付き合いやすい、裏も恨みも何もない感じ受けるわけすから、外交の場面ではファーストレディーとして好かれる。ただ、このタイミングは何の狙いなのかな」と首をひねった。
林芳正官房長官は「政府としてやりとりしていない」と昭恵さんとの連絡を否定したが、脳科学者中野信子氏は「そういわざるを得ないですね。まあ、公人という立場でなく一私人として行かれたんでしょうから。とはいえ、安倍総理の奥さまでいらした方で、ちょっとこう、まわりは私人としては見ないというところをプーチン大統領は非常にこう巧みに、ちょっと利用という言葉はよくないかもしれませんけど、カードとしてトランプ大統領に見せるという、メッセージのようなものとして使っているふしもある」とコメント。昭恵さんについて「とても天真らんまんという方、そこがね…。政治的に使われてしまったとなると、お気の毒だなとも思います。どなたか支えてあげる方おいでにならないんですかね」と語った。
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