現役最高齢ラジオDJ小林克也がハワイから9時間生放送 TUBE前田亘輝が飛び入り予定も

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2025年05月30日 21:00  日刊スポーツ

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ワイキキ・ビーチのモアナ・ホテルから生放送する小林克也

“現役最高齢ラジオDJ”として知られる小林克也(84)が30日、FM NACK5「FUNKY FRIDAY」(金曜午前9時)の特別版でハワイから9時間の生放送を行った。1993年(平5)10月から32年にわたって放送される人気長寿番組。ハワイからの生放送は14年ぶり2回目となる。


小林は「僕にとってハワイは特別なところ。7年ぶりに来たけど何も変わっていないのがうれしかった。今回はハワイの良さを知ってもらおうなんて知ったかぶったようなしゃべりはしたくはなかった。普段と変わらない僕の言葉の中からリスナーが自由に感じてもらえるなら、それが一番いい」と話した。


そして「14年前の時は70歳のお祝いでやってもらったのですが、今回はラジオDJとしては84歳という最高齢で、しかも9時間の生放送を32年間もやり続けてきたことで、最初はギネスブックへの登録を申請しようという話だったのですが、申請料に数百万円もかかるって言われましてね。だったらハワイで楽しんじゃった方がいいと思ったのです」と笑った。


小林は、これまで自身のアルバムでハワイの魅力を伝えたり、自ら結成したラップ・バンド「小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド」で「うわさのカム・トゥ・ハワイ」(86年)を歌うなど、ハワイの文化や音楽に深い繋がりを持つ。「70年から80年代にかけては毎年、2、3回のペースでハワイには来ていました。大好きな熱帯植物や海…、そんなハワイの風を感じながら、音楽に漬かるぜいたくな生放送にしたいと思っていました」。


ホノルルのワイキキ・ビーチにあるモアナ・ホテルからの生放送。1935年から40年間にわたって米軍放送が放送していた「ハワイ・コールズ」のスタートした場所でもある。「波の音をバックにハワイの音楽を中心に放送していました。日本でもFENで聴くことができて、僕もよく聴いていました。ハワイの音楽が日本で人気を高めたのもこの番組がきっかけだったと思う」。FM NACK5の片岡尚会長は「『ハワイ・コールズ』の40年の歴史を超える長寿番組を目指す意味も込めて、ホテルのシンボルであるバニヤンツリーが望める部屋に日本から機材を持ち込んでの放送にしました」と話している。


当初は6月1日に結成40周年記念のハワイ公演を予定しているTUBE前田亘輝(60)も飛び入り出演を予定していた。ところが、就労ビザ問題でメンバーのハワイ入りが大幅に遅れ、中止となってしまった。


小林は「生放送でのハプニングとはいえ残念。番組の中で彼らの記念公演を盛り上げたかったし、せっかくハワイにいるのですから会いたかったんだけどね。もちろんワーキングビザの問題だから仕方ないけど、これも今の政権下でのトラブルの1つだったように思いますね。いずれにしても、コンサートは無事にできるようなので、彼らのためにも、またファンのためにも成功してほしい」とエールを送った。


同番組は全米唯一の24時間日本語ラジオ放送局として知られるハワイの「K ZOO(ケイズー)」とも連携し、日本とハワイで同時に生放送(ハワイは29日)。K ZOOのロビン・フルヤ社長は「放送中の反響は普段より多かった。やはりハワイの日系人の間でも小林克也さんの人気は高いですから。KZOOにとっても特別感のある放送になりました」と話していた。

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