2025年F1第9戦スペインGP ランド・ノリス(マクラーレン) 2025年F1第9戦スペインGPのフリー走行1回目が行われ、ランド・ノリス(マクラーレン)がトップタイムをマークした。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はルイス・ハミルトン(フェラーリ)となっている。角田裕毅(レッドブル)は9番手、ハースのリザーブドライバーを務める平川亮は17番手だった。
ヨーロッパラウンド3連戦の最後はスペインGP。舞台となるカタロニア・サーキットに持ち込まれたタイヤは、ハードがC1、ミディアムがC2、ソフトがC3という最も固い3種類だ。
気温30度、路面温度48度というドライコンディションで、現地時間13時半にセッションがスタート。このFP1には、ハースのリザーブドライバーを務める平川亮が参加している。平川のFP1参加は、ハース加入直後の第4戦バーレーンGPに続きこれが2回目。第3戦日本GPでは当時所属していたアルピーヌでFP1を走っているため、トータルでは3回目だ。また、ウイリアムズからは育成ドライバーのビクトール・マルタンスがセッションに参加する。
ランス・ストロール(アストンマーティン)とフランコ・コラピント(アルピーヌ)はミディアムタイヤ、それ以外のマシンはハードタイヤでコースイン。平川もハードタイヤだが、ターン10で止まりきれずグラベルに飛び出してしまった。幸いマシンが止まることはなく、平川はすぐに自力でコースに戻っている。
セッション序盤にトップに立ったのは、ホームレースを迎えているフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)で、タイムは1分15秒480。ちなみにアロンソは、このカタロニア・サーキットのアンバサダーにも就任した。2番手には1分15秒633のノリス、3番手に1分15秒805のフェルスタッペンが続いている。角田は1分16秒242で10番手だ。
その後ノリスが1分15秒259でアロンソを上回りトップに立った。各車最初の走行を終えてピットに戻り、セッション中盤に入ると、同じタイヤでの走行を続けるマシンと、ミディアムタイヤやソフトタイヤを投入するマシンに分かれた。ソフト勢のなかでは、まずはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分14秒238でトップに浮上。続いてフェルスタッペンが1分14秒085、ノリスが1分13秒718とトップが入れ替わった。角田もソフトに履き替えており、1分14秒643をマーク。
レーシングブルズのアイザック・ハジャーは1分14秒605で角田を上回り、少し遅れてソフトを投入したチームメイトのリアム・ローソンも1分14秒339で6番手に上がった。中団勢ではオリバー・ベアマン(ハース)が1分14秒597でローソンに続く7番手につけている。平川もソフトで1分15秒298をマークして16番手だ。平川は「ターン9のエントリーでバウンシングがある」と無線で報告しており、チーム側はベアマンからも同じ報告があったと返していた。
メルセデス勢はミディアムでの連続周回に取り組んでおり、ジョージ・ラッセル(メルセデス)は「左フロントタイヤがいい状態には見えない」と報告。多くのマシンがソフトタイヤでの一発のアタックを終えた後は、ユーズドタイヤでの周回を行い、ノリス、フェルスタッペン、ハミルトンというトップ3でセッションは終了した。4番手以降はルクレール、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ローソン、ベアマン、ハジャー、角田、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)というトップ10になっている。平川は23周を走り17番手、マルタンスは26周を走り19番手だった。
[オートスポーツweb 2025年05月30日]